研究領域 | 神経細胞の多様性と大脳新皮質の構築 |
研究課題/領域番号 |
25123701
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
斎藤 哲一郎 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00202078)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 神経科学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 再生医学 / 遺伝子 / 神経細胞 / 幹細胞 / 電気穿孔法 |
研究概要 |
大脳新皮質が作られる過程で、初期の脳室層には様々な神経幹細胞や前駆細胞が混在することが示唆されているが、これらの細胞の峻別は十分でなく、各細胞の能力や系譜など不明な点が多い。そこで、初期の大脳新皮質における神経幹細胞や前駆細胞をタイプ別に分類しその制御機構を明らかにすべく、研究代表者等が発見した初期の神経幹細胞で特異的に発現する遺伝子のNeproなどを軸に、マウス個体のレベルで大脳新皮質形成の研究を行った。これまでの研究代表者等の研究でNeproを大脳新皮質の脳室層で特異的に発現させるエンハンサーが、Nepro遺伝子の5’側に存在することが示されたが、今年度のゲノム領域の欠損変異体と電気穿孔法を用いたレポーターアッセイなどの詳細な解析により、Neproの翻訳領域の上流にある1キロ塩基の配列の中にエンハンサーが存在し、その領域にはNeproの上流で機能することを研究代表者等が発見したNotchカスケードの因子RBP-Jが結合する部位が複数存在することが明らかとなった。さらに、研究代表者等が初期の大脳新皮質の脳室層で特異的に発現することを発見した遺伝子のNepz1の機能を、電気穿孔法を用いた強制発現とsiRNAによる発現抑制の解析で調べた結果、Nepz1もNeproと同様に、神経細胞への分化を抑え神経幹細胞を維持することが示された。しかし、Nepz1とNeproが神経幹細胞を維持する上で機能する作用点は異なり、神経幹細胞の維持機構は単純ではないことが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初期神経幹細胞の維持に必須なNeproの発現制御機構や新しい遺伝子Nepz1の機能の解析に成功しており、順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は順調に進み成果も上がっており、計画通りの推進でよい。
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