• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

大脳皮質層形成における細胞分化メカニズム

公募研究

研究領域神経細胞の多様性と大脳新皮質の構築
研究課題/領域番号 25123719
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

廣田 ゆき  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00453548)

研究期間 (年度) 2013-06-28 – 2015-03-31
キーワード大脳皮質 / 層構造 / 移動ニューロン
研究実績の概要

本年度はリーリンが大脳皮質形成時に作用するメカニズムを明らかにする手掛かりとして、胎生期脳の各発生ステージにおけるリーリン受容体の発現を詳細に解析した。受容体VLDLRの発現は脳表層にある辺縁帯に限局してみられた。VLDLRの細胞内局在をGFP標識したニューロンの免疫染色によって解析したところ、脳表に到達したニューロンの樹状突起上にシグナルが見られた。さらにタグを付けた外来性のVLDLRを発現させると、樹状突起の遠位側への限局した局在がみられた。VLDLRには複数のスプライシングバリアントフォームが存在し、O結合型糖鎖修飾部位を有するものと有しないものがあるが、これらにタグを付けて脳で発現させたところ、糖鎖修飾部位を有するバリアントのみが樹状突起の遠位部分へ局在することを見いだした。これらの結果は、VLDLRの翻訳後の糖鎖修飾が大脳皮質形成過程に重要であることを示している。一方、受容体ApoER2は脳室下帯に強く発現し、さらに辺縁帯にも発現がみられた。脳室下帯での発現は多極性細胞の細胞体と突起に局在していた。またApoER2とVLDLRの辺縁帯での局在を二重染色により観察したところ、重複して見られるシグナルと個別のシグナルが認められた。これらの結果から2つのリーリン受容体は異なる分布と細胞内局在を示し、個別の機能を有することが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Reelin receptors ApoER2 and VLDLR are expressed in distinct spatio-temporal patterns in developing mouse cerebral cortex.2015

    • 著者名/発表者名
      Hirota, Y., Kubo, K., Katayama, K., Honda, T., Fujino, T., Yamamoto,T., Nakajima, K.
    • 雑誌名

      Journal of Comparative Neurology

      巻: 523 ページ: 463-478.

    • DOI

      10.1002/cne.23691

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Reelin has a preventive effect on phencyclidine-induced cognitive and sensory-motor gating deficits.2015

    • 著者名/発表者名
      Ishii, K., Nagai, T., Hirota, Y., Noda, M., Nabeshima, T., Yamada, K., Kubo, K., Nakajima, K.
    • 雑誌名

      Neuroscience Research

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      10.1016/j.neures.2014.12.013

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] リーリン受容体ApoER2とVLDLRの大脳皮質形成過程における発現と機能2014

    • 著者名/発表者名
      廣田ゆき、久保健一郎、 本田岳夫、藤野貴広、山本徳男、仲嶋一範
    • 学会等名
      第36回日本生物学的精神医学会・第57回日本神経化学会大会合同年会
    • 発表場所
      奈良県文化会館・奈良県新公会堂
    • 年月日
      2014-09-30 – 2014-09-30

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi