研究概要 |
1.研究課題の一つである「脊椎動物の四肢発生・再生過程において組織が一方向的に伸長するメカニズムの解明」のために、ニワトリ四肢の発生過程において、細胞分裂の方向の時空間パタンと分裂前後の細胞軌道解析を行い、分裂方向の非対称性や細胞間の配置変え(インターカレーション)を確認した。今後は、これまで行ってきた組織レベルの変形動態解析結果と比較解析を行い、結果を論文にまとめ専門誌へ投稿する計画である。 2.限られたランドマーク情報から組織変形動態を正確に推定するための統計的手法に関する論文が査読有論文に採択された [Y. Morishita and T. Suzuki, Bayesian inference of whole-organ deformation dynamics from limited space-time point data, Journal of Theoretical Biology, (in press) ] 3.研究課題の一つである「発生・再生組織においていかにしてロバストな分化パタンのプロポーションを実現するのか」に対して、プラナリア尾部再生過程における分化のプローション制御に関する数理モデル・数値シミュレーションを行った。今後は、実験データとの対応関係を中心に研究を進め、結果を論文にまとめて投稿予定である。
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