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2014 年度 実績報告書

脂肪蓄積・分解を制御する新規鍵分子の同定

公募研究

研究領域食欲と脂肪蓄積の制御と破綻の分子基盤の解明
研究課題/領域番号 25126702
研究機関群馬大学

研究代表者

泉 哲郎  群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (00212952)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード脂肪蓄積 / 脂質代謝 / 肥満症 / シグナル伝達
研究実績の概要

前年度までに、高脂肪食負荷および肥満状態において発現変化を示すALK7リガンド候補分子5種を同定し、これらがすべて脂肪組織に高発現していることがわかった。候補分子によって、脂肪組織中の発現細胞種は、脂肪細胞、前駆脂肪細胞、マクロファージなどと、異なっていた。特に免疫血球系細胞に発現しているものについては、各種表面細胞マーカーによる分画によって、発現細胞の特徴化を行った。また、これら候補分子のリガンド活性を、ALK7シグナル下流のSmad2/3に依存するルシフェラーゼ・レポーターを発現させた細胞を用いて計測したところ、3種のリガンドが、ALK7存在下においてのみ、活性を上昇させた。このうちGDF3は、白色脂肪組織特異的に高発現が認められ、脂肪組織中、マクロファージなどの免疫血球系細胞に強く発現していることがわかった。また、過栄養状態下で発現が誘導される、上記候補リガンドのプロモーター領域に共通して結合しうる転写因子を探索し、今後、実際に細胞内で結合しているかどうかを調べる。ALK7の活性化が長期継続すると、インスリン抵抗性や慢性炎症状態を引き起こす可能性が考えられる。過栄養状態下で脂肪組織中の各種アディポサイトカインの発現解析を行ったところ、ALK7変異型マウスでは、ALK7野生型マウスに比べて、炎症性アディポサイトカインの低発現、抗炎症性アディポサイトカインの高発現が認められた。したがってALK7およびそのリガンドは、脂肪重量調節のみならず、脂肪蓄積に起因する慢性炎症病態にも関与することが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 脂肪蓄積・分解を制御する新規鍵分子の同定。2014

    • 著者名/発表者名
      泉 哲郎
    • 学会等名
      新学術領域研究【3217食欲脂肪蓄積制御】第5回班会議
    • 発表場所
      千里ライフサイエンスセンター(大阪府豊中市)
    • 年月日
      2014-08-21
  • [備考] 群馬大学生体調節研究所遺伝生化学分野ホームページ

    • URL

      http://molend.showa.gunma-u.ac.jp/

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公開日: 2016-06-01  

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