研究領域 | 食欲と脂肪蓄積の制御と破綻の分子基盤の解明 |
研究課題/領域番号 |
25126710
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤本 豊士 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50115929)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 脂肪滴 / Apolipoprotein B / UBXD8 / 蛋白質分解 |
研究概要 |
UBXD8の生理的な機能を明らかにするため動物個体を用いた検討が必要と考え、肝臓特異的UBXD8ノックアウトマウス(以下KO)を作出した。loxP配列でexon1を挟んだUBXD8 flox/floxマウスを作出し、アルブミンプロモーターでCreを誘導するマウスと交配することで肝臓特異的UBXD8 KOマウスを得た。脂質代謝におけるUBXD8の役割を明らかにするため通常飼育(4.6%fat)、高脂肪食負荷(14.4%fat)にて表現型の解析を行い、以下の結果を得た。1. 通常飼育下の16週齢においてKOマウスは肝組織像及び血液検査についてコントロール(以下WT)マウスと明らかな差を認めなかった。2. 高脂肪食を負荷すると、WTマウス肝臓では中心静脈周囲(zone3)に大滴性の脂肪沈着が生じるのに対し、KOマウスでは門脈域(zone1)にも大滴性の脂肪沈着が認められた。3. 高脂肪食負荷下においてKOマウス血中の中性脂肪はWTマウスに比し有意に低く、高速液体クロマトグラフィーを用いたリポプロテイン分画の検討によりVLDLの顕著な減少も認められた。4. WT及びKOマウスより単離した初代肝細胞を用いた実験により、KOマウスから得た肝細胞はWTマウスの肝細胞に比しApoB分泌量が減少していることが確かめられた。以上の結果は、肝培養細胞株と同様、マウス個体内の正常肝細胞においてもUBXD8が細胞内のApoB分解過程に関与し、VLDL分泌制御に重要な役割を果たすことを示唆している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
肝特異的UBXDF8ノックアウトマウスの解析が順調に進行しているため。
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今後の研究の推進方策 |
肝特異的UBXDF8ノックアウトマウスの解析を完了し、論文として出版することをめざす。
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