研究領域 | ミクロからマクロへ階層を超える秩序形成のロジック |
研究課題/領域番号 |
25127703
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
山崎 正和 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40373378)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 発生・分化 / 細胞・組織 / 遺伝学 / 平面内細胞極性 / PCP |
研究概要 |
平面内細胞極性(PCP)とは、組織平面における個々の細胞の極性を制御する機構である。PCP形成過程において、非典型的カドヘリンDachsous(Ds)等によって構成される「Dsグループ」は位置情報として機能し、細胞極性の担い手である「コアグループ」分子の局在を制御する。興味深いことに、最近、従来の概念を覆す「コアグループ非依存的PCP経路」の存在が明示されているが、その分子実体は全く不明である。 ショウジョウバエ中胸背板では、ある遺伝学的背景において、コアグループ非依存的に背毛が整然と逆を向く。この現象に着目して、「コアグループ非依存的経路」の構成因子を同定するための組織特異的RNAiスクリーニングを実施した。その結果、これまでにコアグループ非依存的経路構成因子の候補として17個の遺伝子を同定した。また、同定した一部の遺伝子に関しては、発現ベクターを構築し、既知のPCP分子との分子間相互作用を解析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた通りに研究が進行し、研究目的を達成するに充分な研究成果を得ているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後、まだ調べていない残りの遺伝子に関してもスクリーニングを施行し、コアグループ非依存的経路構成因子をさらに同定する。また、同定済みの遺伝子に関しては、変異体を用いた検証を行なうと共に、同定した因子の上下位性を明らかにし、コアグループ非依存的経路の分子機構を明らかにする。
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