公募研究
本研究は永らく不明である小児特発性てんかんの責任遺伝子の多くを網羅的に探索し、てんかんに対して遺伝子プロファイリングからのアプローチを用いて分子病態を解明することを目的とした。てんかん責任遺伝子の同定に次シークエンサーを用いた全エクソーム解析を実施した。はじめに、乳児悪性焦点移動性部分発作(MMPSI)と良性家族性新生児てんかん(BFNE)対象とした。独自の責任遺伝同定パイプラインとコンピュータープログラムを用いることにより責任遺伝子を絞り込んだ。MMPSI では19 のバリアントを絞り込んだ。現在確認をサンガー法で行っており、11 は偽陽性あることを確認して、残り8 個の中より原因遺伝子を確認中である。BFNE では、てんかん発作に係る824 遺伝子中に43 バリアントが存在した。この中であるK+チャネルの遺伝子のバリアントは発端者4 人中2 名共通していた。このチャネルはてんかんと関係すると報告されているKCNQ2、KCNQ3、KCNB1, KCNC1 のK+チャネルと密接な関係があった。このため変異を有する本K+チャネルの機能を解析中である。このほか、夜間前頭葉てんかんの9例に対しエクソームシークエンスを終了した。片麻痺性片頭痛に対しても4例で、PCDH19関連てんかんでは3家系の3トリオでのエクソームシークエンスを実施中である。熱性けいれんでは典型的な熱性けいれんの10家系10名でエクソームシークエンスを実施した。このように症例の集積により、原因遺伝子探索を引き続き行う予定である。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (18件) (うち査読あり 17件、 謝辞記載あり 18件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)
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