公募研究
本研究課題はDNA複製フォークにおいて、人為的に複製フォークを構成する因子を分解除去することにより、複製フォークを破壊した際の果たして細胞は複製フォークを再生できるかどうか検証することを目的としている。この目的に対して、私が開発したオーキシンデグロン法と近年開発されたゲノム編集技術CRISPR-CASを利用する。提案通り、ヒトHCT116細胞の内在性MCM2にデグロンタグを導入することに成功した。さらに、この株にオーキシンデグロン法に必要なF-box遺伝子も導入した。この細胞はオーキシン添加後、速やかにS期で細胞周期を停止した。またその際に、核内には多数のg-H2AXやRad51のダメージフォーカスが検出されたことから、実際に複製フォークが人為破壊されたことが確認された。また、フォーク再生に機能すると予想されるMCM8のフォーカスも検出された。現在、フォーク人為破壊時にMCM2なしで起こるDNA合成を、ヌクレオチドアナログEdU取り込みを指標に検証している。またその取り込みがMCM8-9の有無に依存するかを検証中である。これら結果を得たのち、論文投稿を行う予定である。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)
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