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2014 年度 実績報告書

哺乳類の卵巣の自然発症的な雄性化の分子基盤

公募研究

研究領域性差構築の分子基盤
研究課題/領域番号 25132703
研究機関東京大学

研究代表者

金井 克晃  東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (30260326)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードSRY / SOX9 / 卵巣 / 性転換 / マウス
研究実績の概要

申請者らは、マウス胎齢13日(E13)のXX卵巣を父性環境下に移植した場合、E12.5 XY,XX支持細胞での各々約1/4の精巣,卵巣特異的遺伝子の発現が逆転し、卵巣においてSOX9陽性のセルトリ様細胞が出現し、部分的な性転換が起こることが判明している。この性転換の分子基盤の解明のための最終年度においては、その性転換の鍵となる転写因子群を移植卵巣の各ステージでの網羅的なreal time PCRによる発現解析を行った。その結果, i) 10日目までに一過性に上昇し、15日目には減少するタイプI、ii) 移植15日目から発現が上昇するタイプII、iv) 18日目以降で発現が上昇するタイプIII、v)移植5日から20日を通して徐々に発現上昇するタイプIVに分類分けを行い、この全ての転写因子に関しては、網羅的なqPCRによる解析を終了した。また、最終年度には、この雄性化したセルトリ様細胞の機能評価のため、AMH-TRECKマウスを樹立し、個体にDTを投与によりセルトリ細胞のみを特異的に除去できる実験系を作出した。さらに、このAMH-TRECKマウスにDT処理後4日目の精巣に、別個体の健康な セルトリ細胞を移植することにより、1)移植セルトリ細胞は精細管に定着し,宿主の精細胞を支持すること、2)移植後一ヶ月半までには、移植セルトリ細胞は伸長型精子細胞を含む精子形成をサポートし、精子形成の部分的な回復が認められることを見出した。これにより、セルトリ細胞を高効率に移植、置換することが可能となり、今後,性分化異常症のセルトリ様細胞の機能的な評価法を確立した。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A novel Amh-Treck transgenic mouse line allows toxin-dependent loss of supporting cells in gonads.2014

    • 著者名/発表者名
      Shinomura M, Kishi K, Tomita A, Kawasumi M, Kanezashi H, Kuroda Y, Tsunekawa N, Ozawa A, Aiyama Y, Yoneda A, Suzuki H, Saito M, Picard JY, Kohno K, Kurohmaru M, Kanai-Azuma M, Kanai Y.
    • 雑誌名

      Reproduction

      巻: 148 ページ: H1-9

    • DOI

      doi: 10.1530/REP-14-0171.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Single administration of butylparaben induces spermatogenic cell apoptosis in prepubertal rats.2014

    • 著者名/発表者名
      Alam MS, Ohsako S, Kanai Y, Kurohmaru M.
    • 雑誌名

      Acta Histochem.

      巻: 116 ページ: 474-480

    • DOI

      doi: 10.1016/j.acthis.2013.10.006.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sox17 regulates liver lipid metabolism and adaptation to fasting.2014

    • 著者名/発表者名
      Rommelaere S, Millet V, Vu Manh TP, Gensollen T, Andreoletti P, Cherkaoui-Malki M, Bourges C, Escaliere B, Du X, Xia Y, Imbert J, Beutler B, Kanai Y, Malissen B, Malissen M, Tailleux A, Staels B, Galland F, Naquet P.
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 9 ページ: e104925

    • DOI

      doi: 10.1371/journal.pone.0104925.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Common molecular pathways between SRY-dependent and -independent testiculogenesis in mouse fetal gonads.2014

    • 著者名/発表者名
      Miura K, Kanai-Azuma M, Kanai Y
    • 学会等名
      The 4th SOX Meeting (organized by Veronique Lefebvre & Michael Weiss).
    • 発表場所
      Cleaveland Botanical garden, OH, USA.
    • 年月日
      2014-09-08 – 2014-09-12
  • [備考] 研究紹介・マウス生殖細胞/生殖腺の発生、性分化および精子発生の分子機構の解明

    • URL

      http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/kaibo/seibunnka.html

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公開日: 2016-06-01  

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