公募研究
本研究は細胞眼科のモデルを構築し、これに対して定量プロテオームおよび関連オミクス計測を実施し、得られたデータから情報科学的手法によって多様な細胞がん化ネットワークの実体とその動作原理の解明を目指す。1)人工発癌モデルのトランスオミクス解析:前年度作成した人工癌化モデルを対象に、プロテオーム解析とメタボロームおよびトランスクリプトーム解析を実施した。プロテオーム解析に関しては、昨年度実施した代謝経路プロテオームに加えて、様々な細胞内パスウェイを対象に定量法を確立し、それを適用した。2)数理モデリングによる細胞癌化の代謝経路解析:解糖経路からTCAサイクルおよびペントースリン酸化経路のパスウェイ構造を元に微分方程式モデルを構築し、グルコース消費速度、乳酸産生速度、代謝酵素および代謝産物の絶対量情報を用いて各種パラメータを推定した。得られたモデルから癌における代謝流速や各代謝酵素の影響力の強さを推定することに成功した。上記のように細胞内タンパク質の絶対量の精密定量は癌特異的な癌代謝経路の変化を見出すことができる上、数理モデルに基づく癌代謝の特徴点や脆弱性ポイントの推定を可能とすることが示された。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 3件)
Cell Report
巻: 8 ページ: 1171-1183
http://dx.doi.org/10.1016/j.celrep.2014.07.021
Gastric Cancer
巻: 0 ページ: 0
DOI 10.1007/s10120-014-0390-y