公募研究
質感知覚の初期過程を解明する研究を行い、光沢感や金色カテゴリの獲得が乳児期にあること、乳児における影を知覚する能力を解明した。さらに光沢感の形成メカニズムを明らかにする研究や、乳児におけるカテゴリカル色知覚の脳内処理、質感にかかわるクロスモダリティの研究について現在も研究を推進している。金色知覚に関してはプレスリリースを行い 朝日新聞をはじめとした新聞紙面に成果が公開され、育児雑誌にも紹介された。さらに複数の企業への玩具作製の技術指導および共同研究を行うなど、多方面への知識の普及に貢献できたと考える。
1: 当初の計画以上に進展している
本研究では、学術論文(国際誌)が4本、海外での発表2件、国内での発表4件を行い、そのうち学会賞を1件受けることができた。更にプレスリリースが主要5新聞に掲載され、子ども向けの一般誌にも研究内容が紹介されたこと、さらに今後の企業での商品展開が見込まれることなど新学術領域において発達部門を担うという期待にこたえる成果をあげることができた。
論文執筆中の研究としては、乳児におけるカテゴリカル色知覚の脳内処理があり、実験継続中の研究としては質感にかかわるクロスモダリティの検討がある。また、アウトリーチ活動として、今回得られた成果を商品展開に向けた知識提供とする方向での共同研究を計画中である。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (6件)
PLoS ONE
巻: 8(6) ページ: e67535
10.1371/journal.pone.0067535
Journal of Experimental Child Psychology
巻: 115 ページ: 126~136
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Infant Behavior and Development
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