公募研究
(1)Ca2+クロックとイオンチャネルの機能連関によるペースメーカーモデル構築3型リアノジン受容体(RyR3)を介したCa2+遊離がペースメーカー電位発生・調律・伝播に果たす役割を明らかにするため、Ca2+活性化Cl-チャネル(TMEM16A)を定常発現させたHEK293細胞に、RyR3受容体を発現させて検討を行った。巨大タンパクであるRyR3を安定的に発現させるためにバキュロウイルス系による遺伝子導入法を用いた。その結果、細胞内Ca2+濃度上昇に同期した細胞膜電位の脱分極が観測され、ペースメーカー細胞のCa2+クロックによるペースメーキングをHEK293細胞で再現することができた。(2)Ca2+クロックによるペースメーキング電位発生機構の普遍性検討比較Ca2+活性化Cl-チャネル(TMEM16 類)の分子機能として、Ca2+振動の電位変化へのシグナル変換素子としての機能を想定し、概日リズムの形成に関与する松果体でのTMEM16の発現及び機能の解明を目指した。これまで、松果体細胞における短周期のCa2+クロック機構が存在すること、またTMEM16A,TMEM16Bが高発現し、ヘテロ二量体を形成することを見出した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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