研究領域 | 新興国の政治と経済発展の相互作用パターンの解明 |
研究課題/領域番号 |
26101506
|
研究機関 | 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 |
研究代表者 |
KEOLA Souknilanh 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 研究員 (10450553)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 国家建設 / 時空間データ / 経済地理 / 空間経済学 / 経済開発 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は二つである。①は国家に関するマイクロジオデータを用いて、国家の立地を視覚化することである。具体的には、主な共同体・組織である国家が、統治及び公共財を提供するために建設した庁舎、病院、学校、道路など広義の公共施設の内、もっとも重要かつ基本的な道路の整備状況を図式化することにより、国家の立地を視覚化する。②は世界規模で最少行政区別に道路の整備状況を表す集積・空間自己相関指数及び部門別のGRP(Gross Regional Products)を計算し、そして、これらの指数と経済活動の水準の関係を推計することである。 本研究ではビッグデータを扱うため、分析作業には①環境(ハード)の整備、②データの整備、③先行研究の調査、④仮説の検証、そして、⑤研究成果のアウトプットであるが、2014年度では、①、②と③を行った。①については、数千ギガバイトに上る世界規模の時空間データを処理するため、研究室から他機関にあるスパコンにアクセスし、データ処理・分析が可能な環境を整備した。②では国内外の無償・有償な空間データを収集し、そして、本研究の分析単位であるサブ・ナショナルな地域データに集計した。③では、国家建設及び経済発展に関する先行研究を、経済学に限定せず、政治学、歴史学、文化人類学、自然科学など、学際的な調査を行った。2015年度に行う予定の仮説検証、論文執筆に向けた作業がほぼ完成した状況である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
環境整備、データ作成、先行研の調査が予定通り進展しているためである。
|
今後の研究の推進方策 |
本年度内の作業は、まず、仮定している仮説の検証、論文執筆、ディスカッションペーパーとしての公開、そして、学会での報告である。その後は、これらの過程で得られるコメントなどを参考に、改良した論文をジャーナルへの投稿が目的である。ただし、後者は本年度内に完了しないこともある。
|