研究領域 | 法と人間科学 |
研究課題/領域番号 |
26101706
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
和田 仁孝 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (80183127)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 医療メディエーター / 医学教育 / 医療事故 / 医事法 / 医療紛争 / メディエーション / 国際情報交換 |
研究実績の概要 |
本年度は、教育学、心理学等、研究テーマに関する隣接領域の文献から得た知見をベースに、第一に、医療職の法的コンピテンス向上のための教育プログラムの試行モデルを構築し、かつ神奈川県の協力を得て、神奈川県立病院から参加したメンバーに対し、試行プラグの実施を3月に行った。今後はこの、結果を解析し、より精錬されたプログラムへと精錬していくことになる。 第二に、研究過程で代表者である和田が、厚生労働省の医療事故調査制度の省令・通知に関する検討会に座長代理として参加したことから、新たに平成27年度10月より施行される事故調査制度を念頭に置いて、より実践的なプログラムの構築へ向けて検討を重ねていくことになる。本検討会は、平成26年度に終了しており、この参加経験も、研究の方向付けに大きなインパクトを持つ知見を提供してくれる結果となった。 第三に、26年度の研究実施の過程で、下記の研究会・講演会を実施した。1)日台医療紛争と医療者教育の現状シンポ(台湾より研究者・医師を招聘し、日台の医療紛争処理の現況比較および医療職への法的コンピテンス向上教育の実態と課題について検討した)2)米国における医療事故後の対応についての教育プログラム講演会(米国で同様の医療職への紛争対応、法的能力養成教育に携わる研究者・弁護士を招き検討を行った)、以上は日本において開催された。これに加え、中国山西省より招聘され、本プログラムについての講演と、試行プログラムの中国の医療関係者を対象とした研修実施も行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
いまのところ、予定通りに順調に進んでいる。医療事故調査制度について新たな法施行に伴う省令・通知等の設定を検討する会議が厚生労働省で開催されたが、本研究代表者が座長代理を務めたこともあり、これを研究にスムーズに反映することもできていると考える。また、研究過程で、海外の同様の取り組みを行っている研究者との意見交換の機会を持てたほか、中国等から、実践的な関心を寄せられ、国際的な協働も予想以上に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
現在の方向を維持しつつ、内容をより精錬させることに集中する。海外での意見交流などもいっそう推進していく予定である。
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