公募研究
テーマ1)シグナル伝達スクリーニング系の構築と分子機構評価1-i)Grb2分解調節に依存したスクリーニング系の構築:蛍光タンパク質と融合させたGrb2タンパク質の分解を指標にスクリーニング可能であることは、試験的なパイロット実験でも確認済みであるが、存在量の少ない化合物をも網羅的に探索するためには、高感度化が必要である。そこで、細胞間での蛍光強度の差が少なく、かつEGF処理による分解の程度がより大きい安定細胞株を樹立した。1-ii)Grb2分解調節の分子機構の解明:Grb2分解の分子機構については、これまでまったく報告がなかったため、上記のように複数の阻害剤で分解を抑制できることは分かったが、それらが何を意味しているのか? どのようなタンパク質群が関わっているのか、詳細は不明である。そこで、26年度中に、分解抑制活性を示す各種阻害剤によって解析をおこない、分解酵素の特性について明らかにした。テーマ2)海綿抽出ライブラリーからの天然リガンド探索2-i)EGF依存的Grb2分解調節を指標にしたスクリーニング:26年度中に、およそ500種類の海綿類由来抽出物ライブラリーに対して一次スクリーニングを実施した。さらに活性の見られたものをさらに分画を進めた結果、複数の分子について同定することができた。2-ii)新規天然物リガンドの分子機構の解明:探索の結果見いだされてきた新規天然物リガンドについて、細胞の増殖を抑制する分子機構について、解析を進めている。
2: おおむね順調に進展している
実験系の高度化、新規化合物の同定など、予定していた内容を順調に達成できたから。
順調に推移しているので、今後も検出系の更なる高感度化を図るとともに、見いだした新規分子の作用する分子機構の解明と、そのためのイメージングツールの拡充を進めることに重点をシフトしていくことも必要である。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 4件)
Plos One.
巻: 10 ページ: e0118272
10.1371/journal.pone.0118272
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Eur. J. Pharm Sci.
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10.1016