公募研究
1.インタラクティブモードの多機能化と高精度化インタラクティブモードのプロトタイプを改良し多機能化を行った。探針から分子に荷重を加える領域を1ピクセルから任意形状領域まで自由に指定できるようにし、さらに、荷重の大きさ及び印加時間を制御できるように改良した。これにより、分子操作時の制御可能なパラメータを増やすことが出来、より高精度な計測が可能になると期待される。2.インタラクティブモードによるタンパク質の構造制御応用研究として、本年度はF1-ATPaseの構造制御を試みた。ADP存在下でγサブユニットを抜いた六量体回転子リングを観察しながら、”Open”あるいは”Closed”構造のβサブユニットに荷重を印加し、βの構造変化を誘起出来るかどうか試みた。荷重の大きさや印加時間を様々に変えたところβの構造変化を誘起することは出来たが、今のところ十分な再現性が得られていない。
3: やや遅れている
F1-ATPaseの構造制御を試みたが、今のところ十分な再現性を持って構造制御に成功するには至っていないため。
現状では、F1-ATPaseの構造制御に関して、再現性良く構造操作することには成功していないが、AMPPNPやATPγSなどのATPアナログを用いて引き続き計測を行っていく。最近V-ATPase でも回転子リング内で協同的構造変化の観察に成功したことから、今後はV-ATPaseにも本手法を応用する。また、インタレクティブモードによる分子操作をバクテリオロドプシンに適用していく。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 11件) 図書 (1件)
Scientific Reports
巻: 5 ページ: 8724
10.1038/srep0872
Nano Letters
巻: 15 ページ: 1331-1335
10.1021/nl5045617
Nature Communications
巻: 5 ページ: 1331-1335
0.1038/ncomms4975
日本応用糖質化学会誌
巻: 4 ページ: 107-112
膜誌
巻: 39 ページ: 322-328
日本物理学会誌
巻: 69 ページ: 459-464