公募研究
本研究では、レシピエント由来の細胞を利用して、細胞により膵ランゲルハンス島(膵島)の表面をカプセル化し、異種細胞との3次元複合体を構築して、移植後の免疫拒絶反応を抑制できる生体適合性の高いバイオ人工膵臓の開発が目的である。両親倍性高分子であるポリエチレングリコール結合脂質(PEG脂質)誘導体を利用して、膵島表面に異種細胞である血管内皮細胞や線維芽細胞などの様々な細胞を固定化し、異種細胞から構成される3次元複合体の構築手法の確立を目指す。本研究では、親水性高分子であるPEGと長鎖疎水部を有するPEG脂質の末端に、相補的なDNA(polyA20とpolyT20)を導入して、膵島表面と固定化した細胞表面へ導入して、DNA同士のハイブリダイザーションによって細胞と膵島の接着を誘導して、複合体の形成を試みたところ、すべての細胞種において、膵島表面への固定化が可能であることが分かった。また、 接着誘導ペプチドであるRGDを、PEG脂質を用いて膵島表面へ導入することで、固定化した細胞が膵島内部へ移動する現象が見られ、3次元複合体の構築へ大きく影響を与えることが分かった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 3件、 査読あり 5件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件) 産業財産権 (1件)
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