公募研究
本研究提案では、申請者が独自開発したOrgan Bud Generation法を起点として、工学などさまざまな異分野の技術を融合し、発展型の培養系確立を目指している。本年においては、まず細胞内・外環境の至適化を目指す研究において、著名な進展を認めた。すなわち、 Organ Bud形成における原理解明とその拡張性を実証し、A01,2班との連携による成果がCell Stem Cell5月号に表紙に採択されたほか、Nature Methods誌において特集記事が掲載された。さらに、新たな原著論文(Inside the Cell)がまもなく論文投稿予定であるほか、原理を体系化した総説論文(Developmental Biology)がまもなく受理予定である。次に、A03班東北大グループとの連携による成果において、Liver Budを高機能化する酸素供給条件の明確化に成功し、現在論文投稿に向けた準備を進めている。さらに、A02班 名古屋大グループとの連携により、Organ Budの粘弾性評価系を確立することに成功した。これらの成果は、国際学会発表を行ったほか、論文投稿準備中である。その他、本領域における成果をまとめ、Regenerative Therapy誌に論文報告を行ったほか、Organ Bud形成に関する指導原理などを体系化した書籍を2編共同執筆した。また、若手育成に関して著名な成果を認めた。本研究に携わった、博士学生らが学術振興会DC1やPDなど4つの研究助成金を獲得したほか、学会賞を6件受賞した。今後もこれらの成果を礎として、 Organ Bud Generation法の技術開発を継続していくことで、将来、移植医療や薬剤スクリーニングへの応用開発へと発展させる。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 9件、 招待講演 10件) 図書 (6件) 産業財産権 (2件) (うち外国 2件)
Cell transplantation
巻: 25(5) ページ: 951-962
10.3727/096368916X690917
Cell Stem Cell
巻: 16(5) ページ: 556-565
10.1016/j.stem.2015.03.004