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2014 年度 実績報告書

オートファジー活性のファインチューニング機構の研究

公募研究

研究領域オートファジーの集学的研究:分子基盤から疾患まで
研究課題/領域番号 26111512
研究機関大阪大学

研究代表者

野田 健司  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (00290908)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードオートファジー
研究実績の概要

本研究はオートファジー活性の調節をする分子機構の理解を目指すものである。オートファジーの活性は、栄養が豊富な環境下では低レベルに抑制され、栄養源が枯渇したときに誘導されるが、最終的に細胞全体が分解される以前の段階で停止する。それらにさらに多様な生理反応、代謝経路の反応、信号伝達経路の反応からのフィードバックが多重に関わり精緻な制御(ファインチューニング)されている可能性があるがその詳細は曖昧である。なかでもオートファジーの停止に関わる分子機構はほとんど未知であり、オートファジーが関与する各種疾病対策の重要標的候補となりうる。

大規模ALP法を縦横に駆使し大量のデータを集め解析することにより、新たなオートファジー制御機構の探求を行う。この目的で遺伝的に改変した酵母ゲノムワイド変異株コレクションの約5400種を各種栄養の飢餓培地やオートファジー制御の中心分子複合体であるTORC1の阻害剤ラパマイシン添加など様々な条件で培養する。培養時間を0、3、6、24時間の4点おいて約5400種の変異株それぞれのオートファジーの活性を測定する。それぞれオートファジー制御に関し、抑制する機構(0時間)が、速度を規定する機構(3時間と6時間)、最終的にオートファジーを停止にさせる機構(24時間)に関する遺伝子を同定した。現在それらの機能解析を行っており、それがどのようにオートファジー調節に関わるのか解明を行いたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定通り新規遺伝子の同定に成功した。

今後の研究の推進方策

新規遺伝子の機能解明を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Reciprocal conversion of Gtr1 and Gtr2 nucleotide-binding states by Npr2-Npr3 inactivates TORC1 and induces autophagy2014

    • 著者名/発表者名
      Kira S, Tabata K, Shirahama-Noda K, Nozoe A, Yoshimori T, Noda T
    • 雑誌名

      autophagy

      巻: 10 ページ: 54-67

    • DOI

      10.4161/auto.29397

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-06-01  

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