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2015 年度 実績報告書

レジオネラ菌によるSyntaxin17分解機構とその生理的意義の解明

公募研究

研究領域オートファジーの集学的研究:分子基盤から疾患まで
研究課題/領域番号 26111520
研究機関東京薬科大学

研究代表者

新崎 恒平  東京薬科大学, 生命科学部, 講師 (70609990)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードsyntaxin 17 / レジオネラ / オートファジー / レジオネラエフェクター
研究実績の概要

オートファジーは細胞が栄養飢餓状態に陥った際にエネルギーを補填する機構として発見されたが、近年の研究により細胞内寄生菌の排除といった種々の生理機能に重要な役割を担っていることが明らかになっている。
肺炎を引き起こすレジオネラは、細胞内寄生型細菌であり宿主細胞に対して放出するレジオネラエファクターにより宿主細胞の種々の生理機能をコントロールする。また、レジオネラはオートファジーを抑制することが明らかになっている。
Stx17は小胞体に局在するSNARE分子として同定されていたが、オートファジーの開始からオートファゴソームとリソソームの融合までオートファジーにおいて多岐に機能していることが明らかになっている。更に、我々は栄養状態においてStx17はミトコンドリア分裂因子であるDrp1の機能を制御することによりミトコンドリアの分裂を促進していることを明らかにしている。
レジオネラによるオートファジー抑制機構の解析の一旦でレジオネラ感染がStx17に与える影響を観察したところ、レジオネラ感染によりStx17が分解されていることを見いだした。また、dotA変異株の感染では分解が見られないことから、レジオネラはレジオネラエフェクター依存的にStx17を分解していることが明らかとなった。そこで、次にStx17の分解に関わるレジオネラエフェクターの同定を試みた。レジオネラエフェクターはゲノム状のいくつかのislandに分散してコードされており、各々のislandを欠損した株が作製されている。当該欠損株を用いた解析よりStx17を分解するエフェクターをコードするislandを同定することに成功し、そのislandでコードされている各々のエフェクターの解析よりStx17を分解するレジオネラエフェクターを同定した。更に、当該エフェクターを発現によりオートファゴソーム形成が抑制されることも明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] γ-SNAP stimulates disassembly of endosomal SNARE complexes and regulates endocytic trafficking pathways.2015

    • 著者名/発表者名
      Inoue H, Matsuzaki Y, Tanaka A, Hosoi K, Ichimura K, Arasaki K, Wakana Y, Asano K, Tanaka M, Okuzaki D, Yamamoto A, Tani K, Tagaya M.
    • 雑誌名

      J. Cell Sci.

      巻: 128 ページ: 2781-2794

    • DOI

      10.1242/jcs.158634.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] CARTS biogenesis requires VAP-lipid transfer protein complexes functioning at the endoplasmic reticulum-Golgi interface.2015

    • 著者名/発表者名
      Wakana Y, Kotake R, Oyama N, Murate M, Kobayashi T, Arasaki K, Inoue H, Tagaya M.
    • 雑誌名

      Mol. Biol. Cell

      巻: 26 ページ: 4686-4699

    • DOI

      10.1091/mbc.E15-08-0599

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 脂肪滴形成におけるMAMの役割~Stx17の機能を中心として~2016

    • 著者名/発表者名
      新崎 恒平、木村 葉那、大崎 雄樹、多賀谷 光男
    • 学会等名
      第121回 日本解剖学会総会
    • 発表場所
      ビックパレットふくしま
    • 年月日
      2016-03-28 – 2016-03-30
    • 招待講演
  • [学会発表] Stx17はACSL3を制御することで脂肪滴形成に関与する2016

    • 著者名/発表者名
      木村 葉那、新崎 恒平、大崎 雄樹、多賀谷 光男
    • 学会等名
      第121回 日本解剖学会総会
    • 発表場所
      ビックパレットふくしま
    • 年月日
      2016-03-28 – 2016-03-30
  • [学会発表] Rab6A and Rab33B function in Legionella infection2016

    • 著者名/発表者名
      川端 美緒、多賀谷 光男、新崎 恒平
    • 学会等名
      第89回 日本細菌学会総会
    • 発表場所
      大阪国際交流センター
    • 年月日
      2016-03-23 – 2016-03-25
  • [学会発表] 脂肪滴の生合成形におけるsyntaxin 17の関与2015

    • 著者名/発表者名
      木村 葉那、新崎 恒平、多賀谷 光男
    • 学会等名
      第88回 日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2015-12-01 – 2015-12-04
  • [学会発表] MAP1B-LC1はsyntaxin17との相互作用を介してオートファジーを制御する2015

    • 著者名/発表者名
      長島 晴輝、新崎 恒平、黒澤 優里、堂前 直、多賀谷 光男
    • 学会等名
      第88回 日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2015-12-01 – 2015-12-04

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公開日: 2017-01-06  

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