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2014 年度 実績報告書

追跡調査による思春期の性成熟が自己制御能力低下に及ぼす影響の時系列変化の解明

公募研究

研究領域精神機能の自己制御理解にもとづく思春期の人間形成支援学
研究課題/領域番号 26118713
研究機関長崎大学

研究代表者

西谷 正太  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (50448495)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード思春期 / 自己制御能力 / メチル化 / ホルモン / 性差
研究実績の概要

本研究の進行の上で、重要な課題であったのは、唾液由来DNAのメチル化解析であった。これまで、メチル化解析には血液試料が用いられることが多く、唾液由来DNAからの解析は、まだ殆ど行われておらず、組織間での差異が不明であった。しかし、唾液由来DNAの殆どは、唾液中の白血球に由来することが多いと報告されている為、血液に近いメチル化状態であることが予想された。そこで、オキシトシン受容体遺伝子、アンドロジェン受容体遺伝子のプロモーター領域に注目し、それぞれ2箇所、21箇所のCpG領域のメチル化解析を、血液試料、唾液試料のそれぞれについて行い、両者の比較を行った。また、アンドロジェン受容体遺伝子に関しては、X染色体上にある為、男女別の比較を行った。その結果、少なくとも今回検討した同遺伝子の解析領域については、メチル化率は、血液と唾液での違いは殆どなく、同様なパターンを示した。従って、メチル化解析を行う上で、思春期の子どもからの検体収集において、唾液という簡便な試料を得ることでも血液とほぼ同様なパターンを得られる可能性を確認した。今後、本研究が行う追跡調査の実検体について解析を進めて行きたい。また、メチル化率と精神機能との間をつなぐ中間表現型を計測するための脳機能計測系を確立した。
今回の追跡調査の対象者からの唾液試料の再収集を行った(思春期前12名、思春期中4名)。先の解析法を確立した上で、2年前(第一期期間中に実施した際)の試料との比較を行い、思春期の成熟に伴うメチル化変化について検討したい。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Association between catechol-O-methyltransferase Val158Met polymorphism and configural mode of face processing2015

    • 著者名/発表者名
      Doi H, Nishitani S, Shinohara K
    • 雑誌名

      Neurosci Lett

      巻: 586 ページ: 19-23

    • DOI

      doi: 10.1016/j.neulet.2014.12.001

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sex difference in the relationship between salivary testosterone and inter-temporal choice2015

    • 著者名/発表者名
      Doi H, Nishitani S, Shinohara K
    • 雑誌名

      Horm Behav

      巻: 69 ページ: 50-58

    • DOI

      10.1016/j.yhbeh.2014.12.005

    • 査読あり
  • [図書] 思春期学2015

    • 著者名/発表者名
      笠井清登, 藤井直敬, 福田正人, 長谷川眞理子, 西谷正太, 他
    • 総ページ数
      360
    • 出版者
      東京大学出版会
  • [備考] 新学術領域 ニュースレター

    • URL

      http://npsy.umin.jp/amsr/AMSR_Newsletter_vol3.pdf

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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