成果取りまとめ
常識を覆すような高強度を示す合金が我が国で開発され、世界的に注目されている。この合金の強化相は、濃度変調と構造変調が同期した新奇な長周期積層型規則構造(シンクロ型LPSO 構造 “Synchronized Long-Period Stacking Ordered Structure”)を有している。この新奇な構造の原子配列構造、形成メカニズム、力学特性・強化原理を解明するために,本申請者が領域代表者となって、文部科学省科学研究費助成事業の新学術領域研究(領域提案型)「シンクロ型LPSO構造の材料科学 -次世代軽量構造材料への革新的展開-」を平成23年度~27年度に実施し、日本発の新たな学術領域を打ち立てることに成功した。その成果を広く公開するために、国内では産学官交流会「高性能Mg合金創成加工研究会」を開催する。また、平成28年12月4-7日にシンクロ型LPSO構造を有するマグネシウム合金をテーマとした国際会議である「The 3rd International Symposium on Long-Period Stacking Ordered Structure and Its Related Materials (LPSO2016)」を京都で開催した。海外7ヶ国からの16名を含めて約80名の参加者が集まり、新奇なシンクロ型LPSO相を有するマグネシウム合金の研究結果について、最新の研究成果報告と熱心な討議がなされた。参加国は、ロシア、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、ノルウエー、中国、台湾、日本であり、国際色が高い会議であった。海外の研究者から「本国際会議は研究レベルが極めて高くて深い議論ができる稀有な国際会議であるので今後も引き続き開催してほしい」という要望が寄せられ、高く評価された。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
Journal of Alloys and Compounds
巻: 695 ページ: 426-432
10.1016/j.jallcom.2016.10.266
Material Transaction, Vol. 57, No. 6, 1010-1013 (2016).
巻: Vol.57, No.6 ページ: 1010-1013
10.2320/matertrans.M2016078