RNAタクソノミ領域の取りまとめとして、5年間の成果を国内外に発信するために以下の4項目を実施した。 1. 国際シンポジウムの開催:RNA研究分野を長年世界的にリードしてきた米国の大御所Dreyfuss博士やスイスの新進気鋭のJinek博士など著名な研究者を海外より招聘し、12月に国際シンポジウムを開催した。これによって、本領域の研究成果を広く国内外に発信し関係研究分野のさらなる研究の発展に資する海外の専門家との情報交換を実現できた。また我が国の若手研究者と海外招聘研究者との交流の場を提供することにも繋がった。 2. 研究成果総説集の編集:RNAタクソノミに関する英文総説集を編集し、本領域活動によって得られた成果の啓蒙を行った。具体的には、スイスの出版社による国際専門誌「Non-coding RNA」の Special Issue のエディターとして領域代表の廣瀬と計画班員の中川が就任し、領域班員や海外の関連研究者を執筆者にむかえた先進的な総説集を刊行した。 3. 研究成果広報用パンフレットの作成:本領域の研究成果をまとめたパンフレットを作成し、研究機関、教育機関、行政機関に広く配布した。5 年間にわたる本領域研究の推進の結果として、各班員によって得られた研究成果をわかりやすく取りまとめ、さらに発表された論文、学会発表、知的財産リスト、領域活動の内容などをまとめた冊子を作成した。 4. ホームページの継続公開:本領域の研究成果、関連イベント、関連技術解説等を広く広報するために、引き続きncrna.jp ドメインを維持し、ホームページやブログを継続公開・更新した。以上の4項目の活動を通して、本領域の研究成果を当該学問領域のみならず、広くアカデミアおよび産業界に向けて発信することができ、さらには継続的な国際交流によって我が国のRNA研究のプレゼンスの向上に大いに貢献できたと考えられる。
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