成果取りまとめ
本領域では「ヒトや動物の移動行動を計測し、分析し、モデルとして理解し、検証する」という新たな学問分野を創設することを目指した。積極的な異分野融合研究の成果として、最先端の小型多次元センサデバイスであるログボット(ロギングロボット)のハードウェア開発、および計測された多次元移動情報からのデータ駆動型分析プラットフォーム群を開発した。さらに本領域で得られた様々な動物種のデータに適用することによる、動物のこれまでに知られていなかった生態の解明や、生物ナビゲーションの数理モデル化などに成功した。成果取りまとめの2021年度に19報の論文が採択された。主な論文は以下に紹介する。(1) ドメイン敵対的学習を用いて異種横断行動解析を行う手法を提案した。(2) 視覚/聴覚VRシステムを用いた音源定位行動における視覚入力の影響を調査した。(3) 逃避行動をモデルとした移動運動の方向制御について,その刺激依存性と下行性神経制御機構に関する研究を行った。(4) 動運動の方向制御に対する触角機械感覚入力の影響に関する研究を行った。(5) 公募研究の岩谷班が開発した無限遠平面装置を用いて,運動状態依存的な気流逃避行動の変化を解析した。また主なアウトリーチ活動として、以下の項目を実施した。(1) Nature Indexにて木村Gと前川Gを中心とする7つの計画班・公募班の共同研究)に関する取材記事 "The challenge of leading interdisciplinary research projects"が紹介。(2) NHK-BS ヒューマニエンスにて木村Gと橋本Gの共同研究が紹介。(3) 公益財団法人テルモ生命科学振興財団 生命科学DOKIDOKI研究室での木村Gの紹介。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 1件、 査読あり 17件、 オープンアクセス 12件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 8件、 招待講演 1件)
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