成果取りまとめ
本新学術領域研究(研究領域提案型)「新光合成:光エネルギー変換システムの再最適化」では、基本を成す植物生理学、生化学、分子遺伝学に、構造生物学、電気生理学、システムバイオロジー等を融合し、集学的なアプローチにより、プロトン駆動力による光合成制御ネットワークの分子基盤を明らかにする、そして光合成システムを生育環境に再最適化するための戦略を示すことを目的とした。平成28年度から令和2年度まで研究を推進し、研究課題については当初計画通り(一部ではそれ以上)の成果を得ることができた。本研究課題(成果とりまとめ)では、得られた成果が当該研究分野や関連分野において周知され、新たな研究領域を形成する核となるべく、5年間の研究成果を総括した。個々の研究成果を学術雑誌や学会などで積極的に発表した結果、その総数は505報(重複なし436 報)に上った。また、新光合成研究のコア概念となるプロトン駆動力の最新研究について、Plant and Cell Physiology誌の特集号「Special Issue Photosynthesis and Chloroplast Regulation」(2021年7月号)を班員が中心となって編集し、広く発信した。領域成果を最終的に発信するための国際シンポジウム「International Symposium on Photosynthesis and Chloroplast Regulation」も企画したいたが、これについては、新型コロナウィルス感染継続のため開催を2022年度に延期とした。領域内の情報交換の場であるslackベースの「新光合成フォーラム」は本年度も継続し、活発な情報交換が行われた。これは領域内のコミュニケーションとともに、光合成研究領域の次世代への拡大に貢献した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件)
Plant Cell Physiol
巻: 62 ページ: 1108-1120
10.1093/pcp/pcab072
巻: 62 ページ: 1059-1062
10.1093/pcp/pcab139
巻: 62 ページ: 1131-1145
10.1093/pcp/pcaa143
巻: 62 ページ: 1146-1155
10.1093/pcp/pcaa180