新学術領域研究「ハイドロジェノミクス:高次水素機能による革新的材料・デバイス・反応プロセスの創成(2018年度~2022年度)」に関係する学問分野の枠を超えた有機的連携に基づく研究成果の取り纏めおよび研究ネットワークの維持・発展に向けた取り組みを、以下のとおり着実に実施した。 1)本領域の計画研究・公募研究に参画した研究者、さらには関係する研究協力者や若手研究者とともに、有機的連携に基づく研究成果の総仕上げを進めた。 2)作成した研究成果報告書の関連研究者・研究機関への配布、ウェブサイトのアップデートや各種の招待講演を通じて、研究成果を国内に広く発信した。また、日本語版解説書の内容をさらに充実した英語版解説書も最大限活用して、海外も含めて研究成果の発信に取り組んだ。 3)国内におけるハイドロジェノミクス(水素科学技術)の継続的な維持・発展のためのプラットフォームとなる「日本MRS水素科学技術連携研究会」を2021年度に設立、現在までに産業界23社、賛助会員2団体、学生を含む個人会員100名以上が参画、以下の理念で活動を推進した。①異なる学問分野を尊重して、また既存の学協会等とも連携しながら、将来の連携研究を促進するための最先端動向の共有の場とする。②産学官の研究者・技術者が、基礎科学から技術開発・社会実装までを見通す議論の場とする。③関連分野の先達から若手に至る全世代交流を目指すことで、特に若手研究者・技術者にとっての人脈形成の場とする。
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