成体脳での神経新生を促す微小環境の解明を目指したスクリーニング系の開発
Project/Area Number |
19650097
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurochemistry/Neuropharmacology
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Research Institution | Kumamoto University (2008) National Institute for Physiological Sciences (2007) |
Principal Investigator |
竹林 浩秀 Kumamoto University, 医学薬学研究部, 准教授 (60353439)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 成体脳 / 神経新生 / スクリーニング / CreER / タモキシフェン / 微小環境 |
Research Abstract |
長い間、成体脳において神経は新生しないと考えられてきた。ところが、最近の研究結果から成体脳においても、生理的な条件下で神経新生が起こっている場所が2カ所存在することがわかってきた。そのうちの一つ、側脳室外側の脳室下帯(SVZ)から、神経幹細胞を含むグリア細胞を単離、細胞増殖因子存在下で単層培養を行なった。細胞増殖因子除去により分化誘導をかけて、神経新生を惹起するin vitro実験系を確立した。この神経誘導培養系を用いて、培養アストロサイトから分泌される因子を検索したところ、そのうちの一つの因子について、外来性にさらに添加すると、新生神経の数が著しく減少することを見いだした。この分泌因子がアストロサイトおよび神経幹細胞から分泌され神経新生をネガティブに制御している可能性を考え、この分泌因子を分解する因子を添加しながら細胞増殖因子除去により分化誘導をかけた。すると、新生する神経の数が増加することがわかった。つまり、この培養系において、神経新生を増加させる因子の同定に成功した。 この神経新生をネガティブに制御する因子を分解し減少させることにより、神経新生を増加させることを目的として、分解因子のウイルスによる発現系を構築した。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)