2016 Fiscal Year Research-status Report
「ネオウイルス学」の国際活動支援
International Activities Supporting Group
Project Area | Neo-virology: the raison d'etre of viruses |
Project/Area Number |
16K21723
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
河岡 義裕 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70135838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝長 啓造 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 教授 (10301920)
澤 洋文 北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 教授 (30292006)
高橋 英樹 東北大学, 農学研究科, 教授 (20197164)
川口 寧 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60292984)
渡辺 登喜子 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (60557479)
松浦 善治 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (50157252)
鈴木 信弘 岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授 (70206514)
長崎 慶三 高知大学, 教育研究部総合科学系黒潮圏科学部門, 教授 (00222175)
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Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | ウイルス / 国際共同研究 / ネットワーク構築 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) 国際研究ネットワークの整備および強化:感染症研究国際ネットワーク推進プログラムや研究拠点形成事業における海外研究拠点、および本支援班の研究分担者が共同研究を通して試料採取を既に開始している国々において、試料の採取・提供を支援する体制を整備した。具体的には、本領域内で海外研究拠点、および共同研究先の情報を共有し、国際共同研究を実施するスキームを構築し、海外試料へのアクセスを強化した。また、実際に国際研究ネットワークの整備のための研究者派遣、および海外試料を用いた共同研究を開始した。 (2) 国際シンポジウムの開催および海外研究者の招聘による人的連携の促進:国際シンポジウムを複数共催し、海外の一線級研究者と本領域研究者との人的連携の促進について相互理解を深めた。また、これまで国際共同研究の実施が殆ど無い地域から海外研究者を招聘し、本国際研究ネットワークへの参画についての意見交換を実施した。 (3) 国際研究者ネットワークへの積極的な情報発信:本領域のホームページの英語版を作成し、海外の研究者に本領域の活動を発信した。海外の研究者に試料提供等を依頼する際に、英語版のホームページを用いることにより、本領域の活動内容についての紹介が容易となった。本ホームページは、本領域の研究活動を国際社会へ情報発信すると共に、国際研究ネットワークの整備にも有用であることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全体として概ね順調に進展していると評価できる。 平成28年度の研究実施計画で計画した3項目の何れの項目においても、下記に記載する様に、計画通り、あるいは代替手段により計画に計画内容を実現している。 「(1) 国際研究ネットワークの整備および強化」においては、海外試料提供体制を整備し、実際に国際共同研究を開始しており、いる。本支援班により整備した国際研究ネットワークが適切に構築されていると自己評価できる。 「(2) 国際シンポジウムの開催および海外研究者の招聘による人的連携の促進」においては、本支援班の活動として、2件の国際シンポジウムを共催した。また、【研究実績の概要】に記載した様に、海外研究者を招聘した。本領域のキックオフミーティングにおいて海外研究者の招聘は実施しなかったが、国際シンポジウムを共催したことにより海外の研究者に本領域を紹介し、人的連携を促進する目的は十分に果たすことができたと評価する。 「(3) 国際研究者ネットワークへの積極的な情報発信」については、領域ホームページの英語版を計画通りに作成したことから、順調に進展していると自己評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度以降は、本支援班が平成28年度に計画研究班を対象として実施した国際活動を、公募班班員に対しても幅広く支援する。 特に、平成28年度に実施した「(1) 国際研究ネットワークの整備および強化」に基づいて、多方面での展開を推進する。具体的には、更なるネットワークの強化として、国際シンポジウム等を積極的に開催し、新たな国際共同研究の開始の契機の場を設ける。 これまで試料採取を実施していない地域における国際共同研究体制の整備を支援する。更に、海外において採取した試料の内、長期保管可能な試料について保存・提供を可能とする体制の整備を推進する。また、試料採取を目的とした日本と海外共同研究実施国間の研究者派遣を支援する。特に若手研究者の国際研究活動への積極的な参加を促す。若手研究者を対象とした研究者の派遣支援においては、フィールドにおける試料採取に加えて、最先端研究を実施するために、海外先進国への中・長期派遣も支援する。以上の支援活動により、若手研究者の人脈形成の機会を提供し、また本領域への上質の国際共同研究成果のフィードバックを期待する。 実施した活動内容を、英語版ホームページ、SNS、プレスリリース、ポッドキャストなどを用いて、国際研究者ネットワークへ積極的に情報発信を試みる。
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Causes of Carryover |
研究者派遣および招聘について、本年度中に計画していたが、派遣研究者あるいは招聘研究者および受入先の都合等の理由により実施できなかった活動がある。また、国際研究ネットワークの整備において、必要な物品等の購入の一部を本年度中に実施することができなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究者派遣、招聘および物品購入のいずれの項目についても、次年度に再度計画し、実施する予定である。
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Research Products
(7 results)