2015 Fiscal Year Annual Research Report
高難度物質変換反応の開発を指向した精密制御反応場の創出
Project Area | Precise Formation of a Catalyst Having a Specified Field for Use in Extremely Difficult Substrate Conversion Reactions |
Project/Area Number |
15H05795
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
真島 和志 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (70159143)
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Project Period (FY) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 高難度物質変換 / 精密制御反応場 / HP設立 / キックオフミーティング / 公開シンポジウム |
Outline of Annual Research Achievements |
総括班では特に反応活性点周辺領域に新たに設計する反応性制御部位、基質活性化部位、選択性制御部位等を、様々な分野のノウハウを結集し、精密かつ自在に設計・構築することにより、独創的な反応場(高機能・高活性・高選択性触媒)を創製し、これまでに例を見ない新たな反応の発見や従来達成が困難であった有用物質変換反応の実現を目指している。平成27年度は、各研究を立ち上げるためのキックオフミーティングを開催し、活発な討論を行うと同時に全体としての意思統一を図った。 平成27年9月1日には新学術領域「高難度物質変換反応の開発を指向した精密制御反応場の創出」のHPを立ち上げることでインターネットを通じて、国内外に対して本学術領域の目的や意義、組織・メンバーの構成、各班の役割分担、公開シンポジウムなどのイベントなどの幅広い情報の発信を開始した。計画班員とは異なる専門分野、例えば電気化学、創薬化学、天然物化学、生物有機化学、計算化学等を専門とする公募班員に関する公募要領も本HPに掲載しており各分野のスペシャリストの公募を広く行った。 平成28年1月30日(土)には東京工業大学蔵前会館くらまえホールにおいて第1回公開シンポジウムを開催し、班員15名の最近の成果を発表することで情報の共有を行った。本シンポジウムの参加登録は上記のHPを経由して行っており、関係者以外にも多くの方が参加できるように広く情報を発信した。また、本シンポジウムの時間を利用して総括班会議を行い、今後の方針や次回シンポジウムの計画、外国人研究者の招聘についての議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度はキックオフミーティングや公開シンポジウムなどの議論の場を複数回設けることで様々な分野のノウハウを効率的に共有することができただけでなく、共同研究を開始するきっかけにもなり、順調な立ち上がりとなった。また、班員間での共同研究も随時立ち上がっており、A01とA02~A04班の協力関係もより強固なものとなった。以上のことより総括班としての達成度は高く、計画は順調に推移していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度も引き続き、公開シンポジウムや班員のミーティングの場を設け全体としての意思統一を図るとともに、班員および計画班員とは異なる専門分野、例えば電気化学、創薬化学、天然物化学、生物有機化学、計算化学等を専門とする公募班員と計画班員との有機的な情報交換と積極的な共同研究の実施を行い、触媒の高活性化、予想外な反応特異性・選択性発現および新反応の発見を次々に行い、本来困難とされている反応、あるいは不活性と考えられる基質の変換を目指す。また、研究協力者として、研究全般にわたり評価・提言する研究評価班8名と、研究成果の社会への波及と産業界のニーズとシーズのマッチングの調整を担うことを目的とした研究支援班(企業班友)6名程度を設置し、本学際研究が企業の最先端の研究にどのように活かすことが出来るかについても積極的に議論を行う計画である。
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Research Products
(1 results)