2016 Fiscal Year Annual Research Report
高難度物質変換反応の開発を指向した精密制御反応場の創出
Project Area | Precise Formation of a Catalyst Having a Specified Field for Use in Extremely Difficult Substrate Conversion Reactions |
Project/Area Number |
15H05795
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
真島 和志 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (70159143)
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Project Period (FY) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 精密制御反応場 / 共同研究 / 高難度物質変換 |
Outline of Annual Research Achievements |
総括班では、本領域の研究の目標である反応活性点近傍に設計した反応場を用いた高難度触媒反応の開発を推進するため、様々な分野のノウハウを結集し、これまでに類例のない独創的な触媒を創成し、有用物質変換反応の実現を目指している。平成28年度は、各研究を推進するため、公募班員が参加し、すべての研究者が集結したシンポジウムを開催し、活発な討論を行うと同時に全体としての意思統一を図った。 平成28年5月には第1回全体会議を行い、計画班、公募班すべての研究者の研究発表とポスター発表により、共同研究の推進に向けた積極的な意見交換を行った。この第1回全体会議の後に、総括班として共同研究の状況を確認するとともに、共同研究を促進するための旅費支援を実施した。平成28年7月には第1回国際会議を開催し、international advisory boardメンバーの海外研究者、ならびに、公募班員の中で若手研究者を選出して研究発表の場とし、積極的な情報交換と海外共同研究の実施に向けて100名以上の研究者が参加し、情報共有を行った。さらに、平成29年1月には第2回全体会議を行い、公募班員から数名を選出して研究成果発表の場とするとともに、共同研究の実施状況の確認を行い、さらなる共同研究の推進のための情報共有の場とした。また、本シンポジウムの時間を利用して総括班会議を行い、今後の方針や次年度の計画、外国人研究者の招へいについて議論した。 さらに、上記に加えて、平成28年11月には若手研究者を中心とした若手国際シンポジウムの開催、他の研究領域との、三領域合同シンポジウムの開催など、本領域に参画する研究者が深く交流し、情報交換を行うことができる場を設けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は公募班員を含めた全体会議を開催し、参画するすべての研究者のそれぞれの分野の知識を共有するとともに、多くの共同研究を開始するきっかけを作り、全体の研究の順調な立ち上がりとなった。特に、計画班、公募班の全研究者を交えた全体会議の場を複数回持つことで、A01-A04班の各班員同士の連携、班を超えた連携についても強固なものとなった。さらに、班員間の共同研究、ならびに、企業班員との情報交換やinternatinal advisory boardとの国際共同研究についても順調に開始している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度も引き続き、全体会議や公開シンポジウム、班員間の意見交換の場を設け、挙動研究の積極的な推進を行うとともに、全体会議の場で意思統一を図り、高難度触媒反応の開発に向けて班員全体が一丸となって取り組むことができる環境づくりを進める。また、それぞれの研究者の専門分野において、本研究領域で目指す内容を紹介するため、積極的にシンポジウムを開催し、多くの研究者に対する広報活動も推進する。さらに、班員同士の共同研究のみならず、企業研究者を巻き込み、大学等での研究のシーズと産業界のニーズの積極的なマッチングを調製し、精密制御反応場、の概念を産業界に広め、実際にどのように得られた成果を活かすことができるのかについても積極的に議論を行う計画である。
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Research Products
(2 results)