2018 Fiscal Year Annual Research Report
高難度物質変換反応の開発を指向した精密制御反応場の創出
| Project Area | Precise Formation of a Catalyst Having a Specified Field for Use in Extremely Difficult Substrate Conversion Reactions |
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| Project/Area Number |
15H05795
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
真島 和志 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (70159143)
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| Project Period (FY) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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| Keywords | 精密制御反応場 / 共同研究 / 高難度物質変換 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
総括班では、反応活性点近傍に設計した反応場を用いた高難度触媒反応の開発をさらに推進するため、複合領域の融合による他に類例を見ない独創的な触媒の創成と、有用物質変換反応の開発に関する研究計画をサポートすべく、組織運営とシンポジウム等の運営補助を行っている。平成30年度も引き続き、各研究を行う公募班員が参加し、共同研究を推進すべく、すべての研究者が集結したシンポジウムの開催を行った。
平成30年5月には第5回公開シンポジウム、8月には第3回精密制御反応場国際シンポジウムを開催し、後半機関から加入した公募班員との積極的な意見交換、ならびに共同研究の可能性を探るべくディスカッションを重ねた。また、5月末には班員の30代～40代の若手研究者を中心として中国の有機化学を牽引する上海有機化学研究所の若手研究者とのジョイントシンポジウムを開催し、触媒開発の分野における日中の相互協力体制を構築するとともに、これからのアジア地区での研究を牽引すべく、相互の研究内容について綿密な議論を重ねた。さらに8月末には、高難度触媒反応に分類される代表的な分子変換である炭素－水素結合の直接変換反応に関する国際シンポジウムを共催し、関連の研究を行う世界中から集った研究者と班員の研究者との連携強化をサポートした。平成31年1月には第6回公開シンポジウムを行い、共同研究の実施状況の確認を行い、最終年度に向けた共同研究の実施状況の確認と情報共有の場とした。また、本シンポジウムの時間を利用して総括班会議を行い、最終年度に予定する全体会議、ならびに国際シンポジウムの計画、外国人研究者の招へいについて議論した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度は、新たに期間後半から本領域に加入した公募班員を含めた全体会議を開催し、特に新たに加わった研究者を中心に、すべての研究者のそれぞれの分野の知識と研究成果を共有し、より多くの共同研究を開始するきっかけを提供するとともに、特に共同研究の進行状況に関する研究成果の確認を行った。特に、計画班や公募班、また、所属する反を超えた全研究者の連携を目的とする全体会議を複数回開催することで、班間連携も強固なものとなった。さらに、海外の研究者との共同研究としてinternatinal advisory boardとの国際共同研究が順調に進行していることに加え、国際シンポジウムの主催・共催により本領域の国際的なプレゼンスを示し、新たな触媒設計の概念を積極的に発信するに至っている。
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| Strategy for Future Research Activity |
本領域の最終年度に当たる2019年度も引き続き、全体会議や公開シンポジウム、班員間の意見交換の場を設け、共同研究の積極的な推進、全体会議の場での研究の方向性の統一を図り、高難度触媒反応の開発に向けて班員全体が一丸となって取り組むことができる環境づくりを進めるとともに、共同研究の進捗状況を確認する場とする。また、領域の期間中に得られた成果の紹介として、様々な学術会議の場にて積極的にシンポジウムを開催し、多くの研究者に対する広報活動も推進する。さらに、班員同士の共同研究のみならず、企業研究者を巻き込み、大学等での研究のシーズと産業界のニーズの積極的なマッチングを調製し、精密制御反応場、の概念を産業界に広め、実際にどのように得られた成果を活かすことができるのかについても積極的に議論する。
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Research Products
(4 results)
