2018 Fiscal Year Annual Research Report
Integrative understanding of biological phenomena with temperature as a key theme
Project Area | Integrative understanding of biological phenomena with temperature as a key theme |
Project/Area Number |
15H05927
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Research Institution | Center for Novel Science Initatives, National Institutes of Natural Sciences |
Principal Investigator |
富永 真琴 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, 生命創成探究センター, 教授 (90260041)
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Project Period (FY) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 生理学 / 神経科学 / 温度生物学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) 平成31年3月に第96回日本生理学会大会(第9回アジア・オセアニア生理学連合会議との合同大会)を神戸で開催し、国内外から6名の研究者の講演があった。2) 平成30年6月に第6回領域会議を行い、評価委員の参加も得て総括班会議を開催した。領域の推進方向、平成30年度、平成31年度の方針について議論し、具体的な活動計画を策定するとともに、第6回領域会議で個々の班員が研究内容を発表して意見交換を行った。3) 引き続いて同じ会場で第4回若手の会を開催した。4) 平成30年11月に大阪で第7回領域会議を行い、評価委員の参加も得て総括班会議を開催した。総括班会議では領域の推進方向、平成31年度の方針について議論し、具体的な活動計画を策定するとともに、領域会議では公募班員・計画班員が研究内容を発表して意見交換を行った。5) 引き続いて第5回若手の会を開催した。6) 新学術領域研究「温度生物学」のホームページで新学術領域研究発足の意義の周知を行うとともに、班員の研究成果を紹介した。7) Internetで立ち上げた温度生物学「スラッグ」をより一層盛り上げた。8)平成30年9月の第60回日本歯科基礎医学会学術大会で共催シンポジウム「温度生物学が織りなす生理機能」、平成30年9月の第91回日本生化学大会で共催シンポジウム「モデル生物から理解する環境刺激応答と適応のメカニズム」、平成31年3月の第96回日本生理学会大会で共催whole-day symposium 「Thermal Biology: A new world of life science」を行った。また、平成30年12月に第3回Biothermology Workshopを共催した。9) ニュースレター第5号を発行した。10) 一般市民向けのアウトリーチ活動、中学校理科授業、盲学校授業等での温度生物学の紹介等を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年4月に公募班員が加わり領域としての規模が大きくなったが、総括班活動は順調に推進できた。新学術領域研究「温度生物学」4年目で、計画研究・公募研究の研究内容に関して互いの理解を深め、公募研究・計画研究間での大きな連携推進につなげることができた。論文のプレスリリース、ホームページでの活動発信、ニュースレターの作成・送付、種々のアウトリーチ活動等による情報発信によって、「温度生物学」の重要性と意義の理解を促すことができた。関連学会での共催シンポジウムによって「温度生物学」を周知することができたとともに、平成31年3月の第9回アジア・オセアニア生理学連合会議では、日本を越えてアジア・オセアニアの研究者にも「温度生物学」を大きく宣伝できたと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度は、これまでの成果を踏まえ、次のことを進めたい。 1) 平成31年6月に第8回領域会議を札幌で開催し、個々の研究代表者の研究成果の発表・議論を進めて、「温度生物学」を推進する。特に、平成30年度に加わった新たな公募班員の温度生物学研究の相互理解をより一層深めたい。2) 平成31年3月に神戸で開催されたアジア・オセアニア生理学連合 第9回大会(第96回日本生理学会大会と合同開催)のあと4月にThermal Biology Training Courseを開催し、アジア・オセアニア各国からの5名の若手研究者に温度生物学実験を体験してもらう。具体的には温度感受性TRPチャネルの機能をパッチクランプ法で解析する実験と蛍光寿命顕微鏡を用いて細胞内温度計測の実験を行う。「温度生物学」を世界に発信する大きな機会となる。3) 平成31年12月に東京で一般公開シンポジウムを開催して、一般市民に「温度生物学」をわかりやすく説明する。4) 引き続いて第9回領域会議を開催して個々の研究代表者の研究成果の発表・議論を行う。本研究領域のまとめとなる領域会議である。5) 第6回若手の会を開催して次世代研究者の育成を図る。6) リソース・実験技術の相互利用を支援することにより、共同研究を促進する。7) 領域ホームページの管理・更新、ウェブ版および印刷物のニュースレターの発行を行い、計画班・公募班の密な連携を支援するとともに、研究成果発信を積極的に行う。8) 領域全体で共有できる遺伝子・抗体・遺伝子改変動物、研究機器等の研究リソースの情報管理・普及を行う。特に、細胞内および臓器内の局所温度計測・制御技術の開発・普及により、領域内の共同研究を支援する。
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Research Products
(2 results)