2017 Fiscal Year Annual Research Report
Rice Farming and Chinese Civilization : Establishing General Study of Rice-based Civilization
Project Area | Rice Farming and Chinese Civilization : Renovation of Integrated Studies of Rice-based Civilizations. |
Project/Area Number |
15H05964
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中村 慎一 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (80237403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇田津 徹朗 宮崎大学, 農学部, 教授 (00253807)
金原 正明 奈良教育大学, 理科教育講座, 教授 (10335466)
米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
細谷 葵 お茶の水女子大学, グローバルリーダーシップ研究所, 特任准教授 (40455233)
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Project Period (FY) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 考古学 / 先史学 / 学際研究 / 国際共同研究 / 新石器文化 / 稲作 / 都市形成 / 中国文明 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、総括班の主たる役割である領域全体の方向性を決定し、メンバーの研究パフォーマンスを引き出すことを目的に、4・7・9・1月に計4回の総括班会議、9・3月に計2回の領域全体会議をそれぞれ開催した。 総括班会議では、重要事項として調査計画の策定、国内外における学会や会議の開催、中国の現地研究機関との協定調印などを中心に議論した。その他、9月に開催した領域における若手育成プログラムの中心である「田螺山キャンプ」のカリキュラムやメンバーの決定、11月に金沢大学にて開催した「ひらめきときめきサイエンス」、12月に日本植生史学会にあわせて宮崎で開催した領域成果展示、複数回行った外国人研究者の招聘などについても総括班で検討し、主体的に進めた。これらのほか、領域ウェブサイトの更新、研究成果の共有、事務連絡などについても総括班が一手に役割を担った。 本年度は特に中間評価の年に当たっていたため、領域全体の具体的な研究のとりまとめについても総括班が重要な役割を果たした。本領域は文理の壁を越えた多分野の専門家からなる大規模な学際的研究チームである。したがって、個別の研究成果を統合しやすいよう、各計画研究の代表がそれぞれの班の成果をとりまとめ、さらに総括班会議の際にそれらを持ち寄って、領域代表を中心に全体目標に沿ってまとめ上げるという形を採った。それにより、極めてスムーズに全体の研究成果を理解し、まとめ上げることができた。その際、総括班会議の開催は非常に大きな役割を果たしたといえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度は、新たに南京博物院と共同研究に係る協定を締結することができた。南京博物院は長江流域の考古学調査においては伝統ある研究機関であり、中国考古学界に強い影響力を持つ。また、これまで調査をほとんど行ってこなかった江蘇省で研究活動を行えることは、大きな成果である。 若手育成を行う「田螺山キャンプ」は、昨年度と本年度の2回にわたり実施してきた。そして、キャンプを通じて確実に若手が成長し、また本領域の研究者と学術交流を深めるという好循環の構築に成功している。初年度の参加者であるスタンフォード大学の大学院生は本領域との共同研究が進展し、論文を投稿中である。また、東京大学の大学院生は本年度は領域の研究協力者として、調査に参加している。本年度に参加したハーバード大学の大学院生とは共同でシンポジウムを開催する予定であり、さらに領域メンバーとの共同研究を継続する計画もある。このように、当初の想定を超えた「田螺山キャンプ」を通した好循環が生まれている。 その他、成果の発信についても、1月に奈良において奈良文化財研究所との共催という形で国際シンポジウム「アフロ・ユーラシアの考古植物学」を開催した。また、一般への成果還元として、領域の成果展示を宮崎市にて行った。 以上のように、総括班に課された役割は、当初の計画以上に果たすことができている。
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Strategy for Future Research Activity |
本領域の研究機関も残り2年間となったが、今後は主に研究成果を取りまとめる方向にシフトしていく必要がある。それに伴い、論文執筆の調整や投稿雑誌の紹介、国際会議参加への仲介などの業務が増加すると考えられる。総括班として、これらに関する最新の情報を得られるよう、常に注意するよう心掛ける。また、学際研究が中心となるため、個別の研究者間で有機的な連携が図られているかをしっかりとチェックしていく。そして、新たな研究成果をスムーズに創り出せるより強固な体制を構築する。 すでに決定した成果発信の場としての国際会議に、総括班主導で6月に参加する「SEAA Conference Nanjing 2018」がある。ここでは本領域だけでも3つのセッションの開催を予定しており、国際的にも高い注目を集めると予想される。共同発表となる中国側の研究機関との調整等、総括班が担う役割は大きく、その指導力を発揮していきたい。 田螺山キャンプ、領域成果展示、ひらめきときめきサイエンスなどについては、これまでも予想以上の成功を収めてきたが、それに慢心せず、蓄積したノウハウを活かして、より良いものにできるよう努める。
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Research Products
(64 results)
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[Presentation] Radiocarbon dating on archaeological remains from the Youkaichijikata site, Ishikawa, Japan2017
Author(s)
Miyata, Y., Minami, M., Nakamura, T., Shimohama T., Tada, Y., Sano, T. and Nakatsuka, T
Organizer
14th International Conference on Accelerator Mass Spectrometry
Int'l Joint Research
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