2018 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Creation, function and structure of neo-self |
Project/Area Number |
16H06495
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松本 満 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 教授 (60221595)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横須賀 忠 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (10359599)
|
Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2021-03-31
|
Keywords | 免疫学的自己 / 連携強化 |
Outline of Annual Research Achievements |
自己免疫疾患は未だに原因不明の難病である。この課題に対し、平成30年度においても、従来の「セルフ」対「ノン・セルフ」とは異なる「ネオ・セルフ」による免疫応答の実態解明とその定義付けを目指した。すなわち、様々な分野の研究者のアイデアとテクノロジーを融合することによって、このミッションを成し遂げることを目指した。また、自己免疫疾患、腫瘍免疫などへの臨床応用への分子基盤を構築することが本領域の目的でもあるので、その達成のために、今年度も総括班において、1. 領域内の有機的な連携を促進し(相互のサイトビジットを含む)、さらには学問的な将来性を見据えて、2. 若手研究者の育成(若手の会の開催等)、3. 国際支援班と共に国際学術社会へのネオ・セルフの発信を行うことがその責務であると考えた。そこで、総括班はミッション1を達成するために、初年度のキックオフシンポジウム開催以来、年2回の総括班会議、年1回の全体班会議を開催して班員による学術集会の開催と情報共有を促している。また、技術供与の促進などを通じて共同研究のインキュベーターとなるべく活動を実施している。ミッション2については、若手研究者が主体となって作り上げる「ネオ・セルフ若手の会」があり、毎回、盛況であり、次世代研究者の育成に手応えを感じている(今年度は平成31年1月に開催)。ミッション3では、これまでに延べ4人の海外著名研究室への派遣を通じて、「ネオ・セルフ」という概念の普及を通じ、我が国のプレゼンスを高めることに努めている。そのため、今年度においては平成30年7月に外国人演者2名を招いて国際シンポジウムを開催した。本領域のさらなる活性化に向けて、今後も総括班による研究者の連携強化を図る。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
いずれも総括班として一定の成果は得られたものと考えるが、引き続き、改善の余地があることも認識している。特に、計画班員間、あるいは計画班員と公募班員との領域内共同研究は公募班の成立とともに順調に始動しているが、公募班員間の共同研究を深め、我が国における免疫学研究全体の活性化に貢献するよう努める必要がある。また、中間評価での評価結果を受けて、ネオ・セルフの概念をより明確にする必要がある。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまでの活動内容を基本として、以下の活動を継続して行う。 1. 総括班会議:少なくとも年に2度開催し、研究連携、研究マネジメント、成果発信などに関する企画・運営事項を決定し、領域研究の活性化を担う。2. 全体班会議:年1度開催し、口頭発表および若手分担研究者によるポスター発表等を通じて班員相互の情報交換と共同研究の実施をうながす。3. サイトビジット:領域内研究者相互の実際の研究を通じて、領域内共同研究の活性化を図るための支援を行う。4. 「ネオ・セルフ若手の会」:1~2年ごとの開催により、若手研究者自身が主体的に講演会を企画・主催し、人的・学術的交流を促進する。5. ホームページ・ニュースレターの作成:ホームページを通じて研究成果や班会議等の情報を公開するとともに、ニュースレターを配布し、班員の成果や意見を広く社会に情報発信する。6. 研究支援活動:ペプチド―MHC立体構造解析、ペプチド解析、TCRレパートリー解析、ゲノム解析、1分子イメージング解析等の研究支援を行う。7. 国際活動支援:国外著名研究室への訪問(国際活動支援班との協力)、班員による国外研究所でのセミナー開催を通じて、本領域の国際的プレゼンスを確立する。8. アウトリーチ活動:わかりやすい言葉で、広く社会に活動内容をアピールし、本領域の活動内容について理解を得る。
|
Research Products
(28 results)
-
-
-
-
[Journal Article] Paradoxical development of polymyositis-like autoimmunity through augmented expression of autoimmune regulator (AIRE)2018
Author(s)
Hitoshi Nishijima, Tatsuya Kajimoto, Yoshiki Matsuoka, Yasuhiro Mouri, Junko Morimoto, Minoru Matsumoto, Hiroshi Kawano, Yasuhiko Nishioka, Hisanori Uehara, Keisuke Izumi, Koichi Tsuneyama, Il-mi Okazaki, Taku Okazaki, Kazuyoshi Hosomichi, Ayako Shiraki, Makoto Shibutani, Kunitoshi Mitsumori, Mitsuru Matsumoto
-
Journal Title
J. Autoimmunity
Volume: 86
Pages: 75-92
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
[Journal Article] Aire Controls in Trans the Production of Medullary Thymic Epithelial Cells Expressing Ly-6C/Ly- 6G2018
Author(s)
Junko Morimoto, Yumiko Nishikawa, Takumi Kakimoto, Kohei Furutani, Naoki Kihara, Minoru Matsumoto, Koichi Tsuneyama, Yuko Kozono, Haruo Kozono, Katsuto Hozumi, Kazuyoshi Hosomichi, Hitoshi Nishijima and Mitsuru Matsumoto
-
Journal Title
J. Immunol
Volume: 201
Pages: 3244-3257
DOI
Peer Reviewed
-
[Journal Article] Inhibition of T cell activation and function by the adaptor protein CIN85.2018
Author(s)
Kong MS, Hashimoto-Tane A, Kawashima Y, Sakuma M, Yokosuka T, Kometani K, Onishi R, Carpino N, Ohara O, Kurosaki T, Phua KK, Saito T.
-
Journal Title
Sci Signal.
Volume: 12
Pages: 1609-1625
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-