2012 Fiscal Year Annual Research Report
内因性リガンドによって誘導される「自然炎症」の分子基盤とその破綻
Project Area | Homeostatic inflammation: Molecular basis and dysregulation |
Project/Area Number |
21117001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三宅 健介 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60229812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牟田 達史 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (60222337)
改正 恒康 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター・寄附研究部門, 教授 (60224325)
倉田 祥一朗 東北大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (90221944)
倉永 英里奈 独立行政法人理化学研究所, 発生・再生科学総合研究センター, チームリーダー (90376591)
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Project Period (FY) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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Keywords | 病原体センサー |
Research Abstract |
本総括班においては、計画班を中心とした領域の研究支援を進めるとともに、領域によるアウトリーチ活動を進めている。具体的には、研究支援として、遺伝子改変マウスの作成と病原体センサーに対するモノクローナル抗体の作成を中心に進めている。また、ホームページを中心として、Virtual討論室を進めることで研究についての意見交換の促進に努めている。この計画にのっとり、本年度は以下のように研究支援を進めた。 1. 遺伝子改変マウス作成については現在25個の遺伝子について改変マウスを作成中であり、8遺伝子についてはすでにマウスの作成を終わり、それぞれの計画班において解析が進行中である。病原体センサーに対するモノクローナル抗体についても、総括班において進めている。すでにTLR6、TLR7、TLR9に対する抗体については、確立に成功しており、担当する計画班が、その抗体を用いて、病原体センサーの発現や機能の解析を進めている。 2. ホームページ:ホームページのバーチャル討論室への紹介論文数は順調に増加しており、参加登録者数の増加と、リアルタイムな討論の場の展開に努めている。 3. アウトリーチ活動:H24年度も出前講義、高校生の受け入れなど2件の活動を行い、2012年4月30日に大阪大学いちょう祭のサイエンスカフェでの講演、2012年8月19日に「免疫ふしぎ未来2012」(日本科学未来館)でのポスター発表を行った。 4. 2012年6月26-27日に第三回領域班会議を東京大学医科学研究所において開催した。計画班員7演題、公募班員22演題、他3演題について活発な意見交換、討論が行われた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遺伝子改変マウス作成は、ES細胞の培養条件等の変更により、遺伝子改変クローンの取得が改善されおおむね計画通りに進んでいる。モノクローナル抗体作成は、TLRリガンド刺激の阻害抗体樹立のため免疫原の改変と新規スクリーニング法の確立に時間を要しており、当初の計画への到達に努力している。アウトリーチ活動は精力的にこなしており、班会議、高校生を対象とした出前授業、免疫ふしぎ未来への参加など予定通りこなしている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は本総括班の最終年度であり、集大成として第四回総括班会議を開催する予定であり、「自然炎症」に共通する研究を行っている国内・海外で活躍している研究者の招待講演と計画班・公募班全員の発表と討論をもって、自然炎症の概念定着とさらなる発展のための議論の場とする。 また、若手研究者への発表機会の増加へ貢献することを目的として、新学術領域研究「脂質マシナリー」との合同で若手ワークショップを開催予定であり、特に大学院生の発表を多く募集し、優秀演題へは研究奨励賞の授与を企画している。
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