2011 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム複製・修復・転写のカップリングと普遍的なクロマチン構造変換機構
Project Area | Coupling of replication, repair and transcription, and their common mechanism of chromatin remodeling |
Project/Area Number |
22131001
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
花岡 文雄 学習院大学, 理学部, 教授 (50012670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井倉 毅 京都大学, 放射線生物研究センター, 准教授 (70335686)
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Keywords | ゲノム / DNA複製 / DNA修復 / 転写 / ヒストン修飾 / クロマチンリモデリング / 発がん |
Research Abstract |
研究代表者、研究分担者および連携研究者は、核酸の損傷に対するクロマチンタンパク質の応答機構の解析から出発して、複製・修復・転写の機構間のカップリングとクロマチンリモデリングを明らかにし、機構の普遍性と特異性を解明するために、以下の3つに分類される研究を協力して進めた。A01:ヒストン修飾によるクロマチンリモデリングの研究;A02:クロマチンリモデリングの作用機構と疾患への影響;A03:修復と転写、修復と複製のカップリング機構。 総括班としては、上記の研究が円滑に進展するよう、下記の活動を行った。(1)領域会議(広島)を開催し、研究協力者の先生方から研究の進め方に対する助言・提言などを頂いた。(2)第21回DNA複製・組換え・ゲノム安定性制御ワークショップ(福岡)および第10回核ダイナミクス研究会(札幌)を共催し、研究者の交流を図るとともに、新しい研究者の参加の場を作った。(3)第27回RBC-NIRS国際シンポジウム(京都)および第29回染色体ワークショップ(仙台)を共催し、当該研究分野の研究者と情報交換し、研究交流の場を持った。(4)前年度に引き続き、研究支援委員会の活動として、各研究者が作成・保持している有用な研究材料のリストを作成し、ホームページ上(当面、班員に限定)にアップして、班員の研究の促進を図った。(5)海外で開催された著名な研究集会に参加・発表し、情報交換を行うとともに、当該研究分野で活躍されている外国人研究者を我が国へ招聘し、最新の知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画研究代表者および分担研究者は、前年度に引き続きそれぞれの計画に沿って順調に研究を進めた。また今年度から本領域に加わった公募研究代表者も、各自のこれまでの研究成果を基礎にして、本領域への貢献をし始めており、計画研究を補完しつつそれぞれ独自のアイデアで研究を遂行している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの方針にしたがって、粛々と計画を進めていく。学際性の重要性に鑑み、専門の近い分野に限らず、より広い研究領域についても出来るだけミーティングなどに参加して、新たなアイデアが生み出されるように努める。研究成果の公表を、論文や学会発表で行うのは当然のことであるが、一般社会へさらに積極的に発信するよう、市民公開講座あるいは中高生への出前授業などを行うよう努力する。
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Research Products
(10 results)