2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Integrative Systems Understanding of Cancer for Advanced Diagnosis, Therapy and Prevention |
Project/Area Number |
22134001
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮野 悟 東京大学, 医科学研究所, 教授 (50128104)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲澤 譲治 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (30193551)
高橋 隆 名古屋大学, 医学研究科, 教授 (50231395)
石川 俊平 東京大学, 医学系研究科, 准教授 (50418638)
角田 達彦 (独)理化学研究所, ゲノム医科学研究センター, グループリーダー (10273468)
曽我 朋義 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (60338217)
|
Keywords | がん / システム生物学 / ゲノム科学 / バイオインフォマティクス / 遺伝統計学 / 腫瘍学 |
Research Abstract |
本新学術領域「システムがん」の円滑かつ効率的な計画研究の遂行と、計画研究間の有機的な連携を推進するために、以下の活動を行った。 1.総括班会議、及び外部有識者による諮問委員会委員を開催し、研究方針の策定、研究進捗状況の把握と内部評価を行った。 2.システムがんニュースレターNo.2,No.3,No.4を発行した。 3.ホームページを活用した研究成果の社会への発信を行った。 4.システムがんTwitterによるシステムがんに関するメッセージ発信を行った。 5.アウトリーチ活動 a)名古屋大学医学部鶴舞祭において、一般を対象に「がんとスーパーコンピュータ」と題して研究紹介イベントを開催した。 b)2011年7月東京医科歯科大学において、高校生を対象に「パーソナルゲノム時代の私たち」と題した模擬授業を行った。 c)徳島大学医学部青藍会館において「システムがん」共催の「乳がん講演会」を開催した。内容は『スパコンでひもとく「がん」~乳がんの新規治療薬開発に向けての取り組み~(徳島大学教授 片桐豊雅)』、『乳がんはなぜおこるの?-遺伝子の異常と乳がん-(東京医科歯科大学教授 三木義男)』、『乳がんの放射線治療(とくしまブレストケアクリニック医師 高橋雅子)』のとおり。 d)その他、東京女子大学(一般対象)、名古屋大学医学研究科(大学院生対象) 6.支援班活動 a)班員の研究室所属の研究員・大学院生を東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターに受入、滞在型の遺伝子ネットワーク解析、及びRを用いた遺伝子発現データ解析実習を行った。 b)ヒトゲノム解析センターのスーパーコンピュータの利用支援を行った。 c)徳島大学疾患ゲノム研究センターにおいてパスウェイのモデリングソフトウェアの利用講習を実施した。 d)計画班、並びに公募班の次世代シークエンサーデータ、遺伝子発現データの解析支援を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画班員のすべての研究室、及びほぼすべての公募班の研究室とフェース・ツー・フェース、もしくはテレビ会議により、支援課題の抽出・実際の支援を行うことができた。その結果、班員間の相補的な連携が活性化された。ニュースレターの発行も、外部諮問委員会の提言により平成23年度はNo.2~No.4を発行した。アウトリーチ活動についても、一般、高校生、大学生、大学院生を対象に、講演会、研究紹介イベントの開催、模擬授業などを実施することができた。ヒトゲノム解析センター及び班員研究室において研究員・大学院生を受け入れ、個別指導型、でデータ解析、データベース利用、パスウェイモデリングの実習を行うことができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
がん研究において、システム的統合理解の研究の方向に世界的に大きく動いているなかで、計画班・公募班におけるスーパーコンピュータ利用や次世代シークエンサーデータ、遺伝子発現などのデータ解析、システムを捉えるための実験デザインなどの支援班活動がきわめて重要になってきた。これまで人海戦術的に情報系研究員により対応してきたが、この「システムがん」程度の予算規模では限界に直面している。今後は個々の班員研究室である程度自立してシステムがん研究を展開できるよう、教育をすることが今後の研究推進に必要である。
|
Research Products
(6 results)