2012 Fiscal Year Annual Research Report
Matryoshka-type evolution
Project Area | "Matryoshka"-type evolution of eukaryotes |
Project/Area Number |
23117001
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
野崎 智義 国立感染症研究所, 寄生動物部, 部長 (60198588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
洲崎 敏伸 神戸大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (00187692)
坪井 敬文 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (00188616)
守屋 繁春 独立行政法人理化学研究所, 長田抗生物質研究室, 専任研究員 (00321828)
津久井 久美子 国立感染症研究所, 寄生動物部, 主任研究官 (00420092)
松崎 素道 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00511396)
橘 裕司 東海大学, 医学部, 教授 (10147168)
石田 健一郎 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (30282198)
小保方 潤一 京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (50185667)
橋本 哲男 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (50208451)
金子 修 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (50325370)
稲垣 祐司 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (50387958)
井上 勲 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (70168433)
永井 宏樹 大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (80222173)
黒田 誠 国立感染症研究所, 病原体ゲノム解析研究センター, センター長 (80317411)
永宗 喜三郎 国立感染症研究所, 寄生動物部, 室長 (90314418)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 共生 / 寄生 / オルガネラ / 微生物 / 進化 |
Outline of Annual Research Achievements |
真核生物のオルガネラは細胞内共生細菌の宿主への隷属により成立するとされる。しかし原生生物・藻類等ではオルガネラが宿主を支配する逆転現象や二次共生オルガネラが存在する。本領域ではこの現象をマトリョーシカ人形に例え、共生・寄生に駆動されるオルガネラと真核生物の進化を多層空間的に理解することを目指している。総括班では、本領域の各研究者の有機的連携を可能とするために年間2回の総括班会議(7月20-22日/1月12-13日)を実施し、領域の運営を円滑化した。また、研究展開の加速を可能とする研究支援活動としてゲノム・メタゲノム支援を行い、計画・公募班を対象にゲノム研究の支援を行った。同時にバイオインフォマティクス講習会を行い、ゲノム解析の和立て育成を行った。更に、超解像度顕微鏡を用いたイメージング解析の育成コースの開催を通じた支援を行った。また、タンパク質合成等に関しても領域内の支援を強化した。更に、若手研究者育成を目的とした合宿(第1回日本細胞共生学会若手の会 2012)(下田、11月7-9日)を開催し、学生とポスドクの育成を強化した。また、国際学会Protist2012において本領域のシンポを開催した(Oslo, July 30-Aug 3, 2012)。更に、第34回日本分子生物学学会 (横浜, 12月13-16日)、第76回日本植物学会(姫路、9月15-17日) にてそれぞれシンポジウムを開催した。また、アウトリーチ活動として、つくば科学フェスティバル「生物ひろば」でのブースの開催(つくば、7月17-18日)、原生動物フェスティバル(姫路、9月15日)、サイエンスカフェ「マトリョーシカフェ」(東京、3月29-30日)などを開催し、新しいパラダイムの発信の広報活動を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
すべての項目、特に研究支援、研究成果の発表、若手育成、アウトリーチなどに関して予定通りに展開されている。
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Strategy for Future Research Activity |
領域班会議は継続的に年2 回、7月と1 月に開催し、研究の進捗状況を相互確認する。研究領域全体の目標を常に整理し、問題点を領域全体で議論し、具体的方策をつくる。特に支援班が支援すべき項目・内容に関して、領域全体の方向性に従って調整を行う。更に、今後の国際シンポの開催・テーマ・招聘者、アウトリーチ活動などに関して、担当者を中心として総括班会議にて議論し、決定する予定にしている。研究支援活動としては、ゲノミクス・メタゲノミクス支援では、昨年度と同様に班員から提案された要望から、領域全体の利益に合致するものを総括班が選定した上で、次世代シーケンサーを用いたゲノム・メタゲノム解析の支援を行う予定である。コムギ胚芽無細胞合成系を用いたタンパク質合成支援では、通常の発現系で合成が困難なタンパク質の発現・合成・精製支援を行う。また、分子系統解析、イメージング、バイオリソース支援に関しても、昨年と同様の支援を継続する。国際・国内シンポジウムの企画・運営に関しては、H25 年7 月24-26日に京都で国際シンポジウム(Matryoshka-type Evolution of Eukaryotic Cells)を開催する。また、7月にInternational Conference of Protozoology, バンクーバーにて本領域共催のシンポジウムを開催する。5月にはCanadian Institute for Advanced Research, ウィスラーにて国際会議へ参加する。H25年8月には進化学会で、12 月には、日本分子生物学会年会にてシンポジウムを計画する。更に、広報としてニュースレターの作成、ホームページの作成、アウトリーチ活動(筑波科学週間・サイエンスカフェ・ひらめき☆ときめきサイエンスなど)により成果を社会に還元する予定にしている。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Feature Article: Ubiquity and quantitative significance of detoxification catabolism of chlorophyll associated with protistan herbivory2012
Author(s)
Kashiyama Y, Yokoyama A, Kinoshita Y, Shoji S, Miyashiya H, Shiratori T, Suga H, Ishikawa K, Ishikawa A, Inouye I, Ishida K, et al
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Journal Title
Proc Natl Acad Sci U S A
Volume: 109
Pages: 17328-17335
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Algal genomes reveal evolutionary mosaicism and the fate of nucleomorphs.2012
Author(s)
Curtis BA, Tanifuji G, Burki F, Gruber A, Irimia M, Maruyama S, Arias MC, Ball SG, Gile GH, Hirakawa Y, others, Nakayama T, others, Ishida K, others
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Journal Title
Nature
Volume: 492(7427)
Pages: 59-65
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] The Plasmodium vivax Merozoite Surface Protein 1 Paralog Is a Novel Erythrocyte-Binding Ligand of P. vivax2012
Author(s)
Cheng Y, Wang Y, Ito D, Kong DH, Ha KS, Chen JH, Lu F, Li J, Wang B, Takashima E, Sattabongkot J, *Tsuboi T, Han ET
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Journal Title
Infect Immun
Volume: 81
Pages: 1585-1595
DOI
Peer Reviewed
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