2019 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding human diseases from the viewpoint of lipoquality
Project Area | Quality of lipids in biological systems |
Project/Area Number |
15H05906
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
矢冨 裕 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60200523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 哲也 京都大学, 医学研究科, 講師 (40452338)
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Project Period (FY) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | リポクオリティ / ヒト臨床検体 / リゾリン脂質 / エイコサノイド / 動脈硬化 / 癌 / 神経障害疼痛 / 皮膚疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
【矢冨グループ】 ・動脈硬化とリゾリン脂質クオリティの研究では、動脈硬化の主要危険因子である糖尿病患者の血清では催炎症作用のあるリゾホスファチジルイノシトール(LPI)が増加し、抗炎症作用のあるリゾホスファチジルエタノールアミンが低下していた。・癌とリゾリン脂質クオリティの研究では、臨床研究よりヒト癌組織で存在すると考えられたスフィンゴ脂質からグリセロ脂質へ変換する経路と癌細胞の増殖において、LPI-GPR55経路およびホスファチジルエタノールアミンが重要である可能性を見出した。・神経とリゾリン脂質クオリティの研究では、ラットモデルにおいて、リゾホスファチジン産生酵素であるオートタキシンの阻害剤ににより神経因性疼痛が軽減できることが再現性よく確認できた。・その他、様々な腎疾患の尿検体、神経疾患の髄液検体を測定し、リポクオリティと疾患の関連について検討した。 【本田グループ】 ・アトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚疾患の血清・皮膚組織サンプルの収集を行った。 ・アトピー性皮膚炎モデルマウスを用いて、オメガ6脂肪酸由来脂質代謝物の一種であるプロスタグランジンE2が、アトピー性皮膚炎発症の抑制因子として作用していることを見出した。その作用点として、ケラチノサイトからのTSLP産生抑制を介していることを見出した。また、高脂肪食負荷の皮膚恒常性に与える影響を検討した。高脂肪食負荷マウス皮膚では毛包漏斗部の角化の亢進が認められた。またそれと一致して、角化関連遺伝子発現が高脂肪食摂取後皮膚で上昇していた。一次刺激性皮膚炎を誘導すると、毛包部への好中球浸潤が強く誘導された。高脂肪食を通常食に戻すと、これらのフェノタイプは消失した。食事性脂質が皮膚炎制御の重要な要素であることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(33 results)
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[Presentation] Involvement of LPA and its precursor, LPC in spinal cord stenosis: studies using rat models2019
Author(s)
59.Uranbileg B, Ito N, Kurano M, Saigusa D, Kano K, Ikeda H, Yamada Y, Sumitani M, Sekiguchi M, Aoki J, and Yatomi Y
Organizer
60th International Conference on the Bioscience of Lipids
Int'l Joint Research
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