2021 Fiscal Year Annual Research Report
市民による歴史問題の和解をめぐる活動とその可能性についての研究
Project Area | Creation of the study of reconciliation |
Project/Area Number |
17H06338
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
外村 大 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40277801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 大将 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (00582834)
宮本 正明 大阪経済法科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (20370207)
猪股 祐介 特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, 研究部, 研究員 (20513245)
坂田 美奈子 北洋大学, 国際文化学部, 教授 (30573109)
伊地知 紀子 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (40332829)
加藤 恵美 帝京大学, 外国語学部, 講師 (60434213)
菅野 敦志 共立女子大学, 国際学部, 准教授 (70367142)
岡田 泰平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70585190)
松田 ヒロ子 神戸学院大学, 現代社会学部, 准教授 (90708489)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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Keywords | 歴史問題 / 戦後補償 / 植民地支配 / 侵略戦争 / 人権侵害 / 和解 |
Outline of Annual Research Achievements |
プロジェクトの最終年度である本年は、それぞれの研究成果をまとめることを最優先して研究をつづけた。その成果として、まず、研究代表者の外村が、歴史問題の和解における市民運動の活動の歴史と課題を論じた文章をまとめた。この論考は、浅野豊美編『和解学の試み』(明石書店、2021年)に収められた。ついで、本研究班のメンバーがそれぞれ取り組んだ歴史問題の和解をめざす市民運動の事例研究をまとめた論文集が、外村大編『和解をめぐる市民運動の取り組み』(明石書店、2022年)として刊行された。 この論集の刊行にむけて、研究分担者は、関連史料の補充調査や市民運動家からの再度の聞き取りなどを進めた。同時に、研究代表者・研究分担者がそれぞれの論文の原稿を読み、さらに掘り下げるべき点などについて意見を出し合い、論文の質を高めた。 以上の活動とともに、歴史問題に取り組む市民運動の活動を知り、意見を交換する会合を開催した。2021年6月には、慰安婦・女子勤労挺身隊の補償をめざす活動を続けて来た市民運動家が出版した著書の書評会、7月には強制動員の犠牲者の遺骨発掘を続ける東アジア共同ワークショップの活動を語ってもらい、それについて議論する場を作った。さらに3月には、戦争体験、戦争責任の問題を若い世代にどのように伝えるかを考える講演会を、市民運動家を招いて行った。これらの会合では、専門的研究者のみならず、学生やジャーナリスト、市民運動家も多く参加し、活発な議論が行われた。 このほか、この間、続けてきた市民運動関係者からのインタビュー記録の文字起こし、戦後補償運動等にかかわる市民運動団体のニューズレター等の整理作業も継続した。これらについては、関係者の同意が得られた場合、公開することを検討しており、その準備も進めた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(32 results)