Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 裕一 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (40227947)
植田 一博 東京大学, 総合文化研究科, 助教授 (60262101)
黒橋 禎夫 京都大学, 情報学研究科, 教授 (50263108)
角 康之 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (30362578)
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Research Abstract |
本研究では,実世界インタラクションの理解と支援技術の研究開発を目的とし,(a)ユビキタスセンサ技術を利用した実世界インタラクションの計測と分析,(b)人間と相互適応的に身体インタラクションを行う会話ロボットを用いた人間の行為の見守りと状況に応じた知識提供による会話支援,(c)意味あるインタラクションを捉え場面を越えて適用可能なコンテンツとして結晶化させるコンテンツ化技術を中心とした研究開発を行っている.これらの研究は,いずれも従来の研究で一般化しつつあるマルチメディアデータ(映像・音声・音響)に加えて,運動データ(人間やロボットの質量移動やそれによって生じる圧力などの物理的変化)と生体データ(視線,血流,発汗)まで含めた統合的なデータをリアルタイムで取り扱えるレベルまで進めることを目標としている.これらの研究を統合的に進めるために,本年度は,支援班で開発する実世界インタラクション計測分析環境(IMADE)を基盤とするシステム開発を行った.また,複数人数の共同作業やミーティングを題材とする実世界インタラクションを共通題材として研究分担者間の研究成果の統合を図った. 本年度は,以下の複数ワーキンググループに分かれ,それぞれの専門領域にそって重点的に研究を進めた. (1)実世界インタラクションの獲得・分析 ユビキタスセンシング環境の構築,多人数インタラクション場面の計測分析手法,iCorpusStudioの開発,会話やその他のコミュニケーション行動を記録するための自動撮影システム,マルチモーダルな非言語情報を非接触・低拘束で取得できる自動計測システム,アニマシの生態学的妥当性,相互適応のためのWOZ実験,映像情報と言語情報の統合的解析 (2)実世界インタラクションの支援 仮想アシスタントのユーザ教示機能,実世界インタラクション支援プラットフォームとその応用,信号レベルの意図検出とその応用 (3)実世界インタラクションのコンテンツ化 会話量子抽出・コンテンツ化,知識メディアとしての会話ロボット
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