2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Experimental Social Sciences: Toward Experimentally-based New Social Sciences for the 21st Century |
Project/Area Number |
19046007
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
竹村 和久 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10212028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂上 貴之 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (90146720)
藤井 聡 京都大学, 工学(系)研究科, 教授 (80252469)
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Project Period (FY) |
2007-07-25 – 2013-03-31
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Keywords | 意思決定 / 意思決定過程 / マイクロ分析 / 眼球運動 / リスク / 選択 / 注意 / 政策決定 |
Research Abstract |
本研究では、まず、意思決定における眼球運動解析のマイクロ分析法の提案を行い、眼球運動と選択の関係を心理実験を行うことによって明らかにした。また、意思決定が注意に基づいてなされるという焦点化仮説を検証し、また、注意が時空間での2階微分(加速度)に対応しているという理論モデルに基づいて眼球運動解析を行い、概ね適切なことを明らかにした。また、原子力発電やその他の社会事象についても加速度モデルによって社会的注意が説明可能なことを実験的に明らかにした。さらに、これまでの無意味図形を用いた選好形成過程の実験の結果は、選択反応効果が、ゲーズカスケード効果や単純接触効果とは独立の効果であることを示した。最後に、実際の政策の意思決定において、注意の焦点化によって政策の選好が変化することや、社会的に重要な属性の見落としにおいて、どのような社会的変数が関与しているかを調査や実験で明らかにした。また、生理的な変化を把握するための生体アンプを用いて、意思決定過程中の心理過程を心理実験によって検討した。 本研究の成果は、本研究グループとしてのワークショップで発表を行ったほか、日本心理学会、日本社会心理学会でも意思決定に関するワークショップやシンポジウムを行った。また、国際心理学会の招待シンポジウムとして、研究代表者が主催した意思決定のマクロ分析に関するシンポジウムで、研究代表者と研究分担者が本研究の成果を発表して、数多くの海外の研究者とも意見交換を行った。また年度末には、特定領域研究「実験社会心理学」での総括シンポジウムでの発表を行い、さらに、本研究班の総括ワークショップを開催した。本研究の成果は、いくつかの国内外の学会誌、書籍で公表され、国際学会および国内の学会おいても口頭発表、およびポスター発表がなされている。
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Research Products
(27 results)
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[Journal Article] Norepinephrine in the brain is associated with aversion to financial loss.2013
Author(s)
Takahashi, H., Fujie, S., Camerer, C., Arakawa, R., Takano, H., Kodaka, F., Matsui, H., Takemura, K., et al.
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Journal Title
Molecular Psychiatry
Volume: 18
Pages: 3-4
DOI
Peer Reviewed
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