2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Nano Materials Science for Atomic Scale Modification |
Project/Area Number |
19053007
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鶴田 健二 Okayama University, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (00304329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾形 修司 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90251404)
小山 敏幸 (独)物質・材料研究機構, 新構造材料センター, 主幹研究員 (80225599)
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Keywords | マルチスケール手法 / ナノ材料 / 格子欠陥 / 機能元素 / 構造・機能材料 |
Research Abstract |
本研究課題では、大規模電子状態計算法、古典分子動力学法、粗視化粒子法、Phase-field法、FDTD法ならびに異なる計算手法のハイブリッド化技術を高度化・汎用化させ、さらにそれらをシームレスに統合することにより、ナノ領域に局在する機能元素がマクロ物性に及ぼす影響を定量的に予測する新たな計算材料科学パラグイム構築を目指す。 H21年度の実績概要 本年度までに本課題で開発を目標とした計算手法の基盤形成の多くを達成し、残るは、原子レベルと粗視化レベルとの整合化、さらにはPhase-Field法による熱力学時間発展を可能とする支配方程式への接合手法の開発である。個々のスケールにおける成果は下記の通り: ・ ハイブリッド密度汎関数法/古典分子動力学計算手法の高度化により,酸化物セラミックス中の部分転位芯を含む大規模構造の電子状態解析が可能になり,領域内の実験グループによる電子顕微鏡観測データとの詳細な比較を行えるようになった。 ・ 粗視化粒子法の多階層化・ハイブリッド化の手法を高度化することで、これまでの単純なモデルシステムでの試験的適用から、半導体やセラミックスへの具体的適用が可能となった。 ・ Phase-field法の拡張・高度化を行い、新たに電磁界の方位成分を現象論的い取り入れる手法により、強誘電体の可逆的ドメインダイナミクスのPhase-field計算を行い、近年実験的に確認された熱処理によるチタン酸バリウムの誘電ヒステリシス制御の理論的再現に成功した。 H21年度における中間評価結果 中間評価では特に指摘はなく、このまま推進して良いとの評価であった。
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Research Products
(29 results)