2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Carbon nanotube nanoelectronics |
Project/Area Number |
19054011
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松本 和彦 Osaka University, 産業科学研究所, 教授 (80344232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 恒一 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (50159977)
前橋 兼二 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (40229323)
天野 恭秀 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (90362623)
永宗 靖 大阪大学, 産業技術総合研究所ナノテクノロジー部門, 主任研究員 (20218027)
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Keywords | カーボンナノチューブ / 電気化学反応 / バイオセンサー / 前立線特異抗原 / 人絨毛ゴナドトロピン / 抗原 / 抗体反応 / マイクロポンプ / アンペロメトリックバイオセンサー |
Research Abstract |
カーボンナノチューブを電極として用い、その表面積の巨大さを利用して電気化学反応の電流を増大させバイオ物質を検出するカーボンナノチューブ電極アンペロメトリックバイオセンサーの手法を開発してきた。本年度は、本バイオセンサーに、空気駆動のマイクロポンプを組み込むことにより、微小な要領のバイオ物質を自動で送液できる手法を組み入れた。さらに流路を3つのパラレルに設け、バイオ物質を流入する入り口を4カ所も受けた。本システムを用いて2種類のタンパク質の自動検出を行った。タンパク質として、前立線特異抗原(PSA)と、人絨毛ゴナドトロピン(hCG)を用いた。まず最初にPSAとhCGの抗体をそれぞれ別々の流路に流し、カーボンナノチューブ電極にそれぞれの抗体を固定化する。次いで両流路にリン酸バッファー液(PBS)を挿入してカーボンナノチューブに固定化しなかった抗体を洗い流す。次いでそれぞれの流路に、抗原である前立線特異抗原と、人絨毛ゴナドトロピンを流入させると、抗原/抗体反応により、前立線特異抗原は前立線特異抗原抗体に、人絨毛ゴナドトロピンは人絨毛ゴナドトロピン抗体に吸着する。再度リン酸バッファー液(PBS)を挿入して抗原/抗体反応をしなかった抗原を洗い流す。最後に電気化学反応により抗原/抗体を酸化させ、その酸化電流を検出した。それぞれに酸化電流の特異的なピークが得られ次前立線特異抗原と人絨毛ゴナドトロピンを同じシステムで自動的に検出することに成功した。
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Research Products
(5 results)