2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Plant regulatory systems that control developmental interactions between meristems and lateral organs |
Project/Area Number |
19060012
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
荒木 崇 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (00273433)
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Keywords | 植物 / 発生・分化 / シグナル伝達 / 茎頂メリステム / 成長相転換 / 花成 / 長距離シグナル / 蛋白質 |
Research Abstract |
本年度は、主に以下の6点の成果を得た。 (1)FT蛋白質の茎頂への移動に重要なアミノ酸残基の探索については、輸送能欠損変異候補3種と花成促進能欠損変異候補1種を中心に再現性の確認をおこなった。また、葉身でFT蛋白質の発現を誘導した後の下流遺伝子め転写活性化について再試を行い、論文と、してまとめる準備を整えた。 (2)シロイヌナズナのB種ある14-3-3蛋白質について解析を進め、FT蛋白質、FD蛋白質と相互作用能を持つアイソフォームを特定した。機能欠損変異体の花成関連表現型の探索と多重変異体の作出を進めている。 (3)FD蛋白質のC4ドメインのリン酸化に関しては、リン酸化されるために重要な残基を見いだすとともに、14-3-3蛋白質との結合にリン酸化が必須であることを確認した。リン酸化酵素の同定に向けて、候補CDPKの解析を進めている。 (4)シロイヌナズナの1500個ある転写因子すべてについて、酵母細胞内における相互作用の検討(UCSD・S.Kay研および産総研・高木研との共同研究)を進めた。14-3-3蛋白質との相互作用能を欠く変異型FT蛋白質を用いて、相互作用の14-3-3蛋白質依存性の有無を検討した。 (5)BRC1/TCP18、BRC2/TCP12との相互作用を通してFT蛋白質が花成に伴う側枝の伸長や相転換の調節に関わる可能性を多重変異体の表現型解析などにより検証した。変異体とHSP::FT-T7;ftを用いた解析から、FTおよびTSFが花成後の側枝伸長の促進に関わることを見いだした。花成の場合とは対照的に、側枝伸長の促進においては、TSFの相対的な寄与が大きいことが明らかになった。 (6)CRP/MED12を通して花成制御における転写メディエータの役割を解析した成果をまとめた。 CRP/MED12がフロリゲンの産生と作用過程に複数の作用点をもつ新規の花成調節因子であることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
成果公表(論文発表)がやや遅れているが、研究自体はおおむね順調に結果が得られているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は最終年度に当たる。研究計画に変更はなく、期間内に主要な成果について公表(論文発表)を完了もしくはその目処をつけることを念頭において、今年度までの成果をもとに、茎頂メリステムにおける転写ネットワークの調節因子という観点からFT蛋白質の機能を明らかにすることを軸に、当初の計画の3つの課題について研究を進める。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] CRYPTIC PRECOCIOUS/MED12 is a novel flowering regulator with multiple target steps in Arabidopsis2012
Author(s)
Imura, Y., Kobayashi, Y., Yamamoto, S., Furutani, M., Tasaka, M., Abe, M., and Araki, T
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Journal Title
Plant & Cell Physiology
Volume: Vol.53、No.2
Pages: 287-303
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] The TFL1 homologue KSN is a regulator of continuous flowering in rose and strawberry2012
Author(s)
Iwata, H., Gaston, A., Remay, A., Thouroude, T., Jeauffre, J., Kawamura, K., Oyant, L.H., Araki, T., Denoyes, B., Foucher, F.
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Journal Title
Plant Journal
Volume: 69
Pages: 116-125
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 花芽形成のマスター制御因子LEAFYの祖先的機能の探索2012
Author(s)
酒井友希, 伊藤美沙, 川本麻美, 宮下結衣, 宇山和樹, 辻井由香, 遠藤求, 石崎公庸, 大和和幸, 河内孝之, 荒木崇
Organizer
日本植物生理学会第53回年会
Place of Presentation
京都産業大学(京都市)(一般発表)(口頭)
Year and Date
2012-03-16
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[Presentation] Functional analysis of MpLFY, the homolog of LEAFY in Marchantia polymorpha(シンポジウムSYM042 "Developmental genetics and cell biology oi Marchantia polymorpha")2011
Author(s)
酒井友希, 宮下結衣, 宇山和樹, 辻井由香, 遠藤求, 石崎公庸, 大和和幸, 河内孝之, 荒木崇
Organizer
8th International Botanical Congress (IBC2011)
Place of Presentation
Melbourne Congress and Exhibition Centre (Melbourne, Australia)(招待講演)
Year and Date
2011-07-25