2023 Fiscal Year Annual Research Report
Growing complexity of social groups and warfare
Project Area | Integrative Human Historical Science of "Out of Eurasia": Exploring the Mechanisms of the Development of Civilization |
Project/Area Number |
19H05734
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Research Institution | National Museum of Japanese History |
Principal Investigator |
松木 武彦 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (50238995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤澤 敦 東北大学, 学術資源研究公開センター, 教授 (00238560)
渡部 森哉 南山大学, 人文学部, 教授 (00434605)
比嘉 夏子 岡山大学, 文明動態学研究所, 客員研究員 (00721565)
橋本 達也 鹿児島大学, 総合科学域共同学系, 教授 (20274269)
佐々木 憲一 明治大学, 文学部, 専任教授 (20318661)
寺前 直人 駒澤大学, 文学部, 教授 (50372602)
市川 彰 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究所, 准教授 (90721564)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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Keywords | 戦争 / 武器 / 防御施設 / 認知 / 表象 / コミュニケーション / 階層化 / 社会複合化 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の議論を通じ、実用武器とも祭祀用武器(形品)とも異なる概念を提示し、個別地域の実例や用途の相互検証を重ねた。寺前直人による「弱い武器」松木武彦による「道具転用武器」など、本班でのディスカッションやシンポジウムで出てきた多様な用語はその仮説的概念提示である。 これを検証するため、まずは身体の拡張としてのトゥール(広義の武器)が、対人、すなわち他者に向けるトゥール(狭義の武器)として認知され、特定の自然的、社会的環境のなかで、文化コードとして定着していく過程を時間軸で整理した(寺前)。また、それらの発生と発展が根差すホモ・サピエンスの認知的特質とコミュニケーションのあり方を分析した(松木)。さらに、上記2点と関連付けながら、出ユーラシア各地における「武器」や「戦争」の具体的なあり方の比較研究を以下の研究分担者が中心となって行った(市川、橋本、佐々木、比嘉、藤澤、渡部)。具体的には、従来の発展段階的枠組みにおさまらない「武器」「戦争」の本質を、文明形成期を中心にして解明した。議論の中心となったのは、「武器」の非身体化がいかに殺戮の簡便化・技能の低下・倫理感(罪悪感)の喪失をもたらしたのか、倫理感(罪悪感)の喪失は、文化的脈絡に左右されるのか、あるいは生業(狩猟採集民・遊牧民・定住農耕民)でその差異はあるのか。また対獣、対「同」族、対「異」族での変化はあるのか、武器の実用に伴う生死のかかるカタストロフィ(恐怖と興奮・高揚感)は、どう昇華されたのか。殺人や暴力の肯定、正当化において、武器がどのように機能したのかといった点である。 さらにそこから発展した議論として、武力による征服によって集団間の統合を促す外的・物理的側面だけではなく、攻撃と防御の反復やその危機感の演出によって集団内外の差を強化、固定し、その操作を通じて権力を強化する、あるいは社会を複合化させる側面に注目した。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(71 results)