2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Comparative Research on Major Regional Powers in Eurasia |
Project/Area Number |
20101004
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
上垣 彰 西南学院大学, 経済学部, 教授 (70176577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田畑 伸一郎 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (10183071)
丸川 知雄 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40334263)
堀井 伸浩 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (10450503)
佐藤 隆広 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (60320272)
亀山 康子 国立環境研究所, 地域環境研究センター, 主任研究員 (10250101)
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Keywords | 地域大国 / エネルギー / 環境 / マクロ経済 / 国際関係 |
Research Abstract |
本研究の平成22年度の成果として特筆すべきものは、6月の比較経済体制学会全国大会の共通論題における田畑伸一郎(領域代表者)と上垣彰(研究代表者)の共同報告「ロシア、中国、インドの経済発展モデルの比較」である。同報告では、ロシア、中国、インドの3地域大国の経済発展モデルの比較により、その「地域大国性」(地域大国としての共通性)を抽出することを試みた。同報告は、本領域研究の設定目的の「世界システムの理解の深化」に対して、再生ブレトンウッズ体制の問題点とその持続可能性を検討するという形で貢献している。同報告は、この問題に地域大国を切り口として接近することの有効性を示した。この報告は査読誌『比較経済研究』48巻1号(2011年1月刊)に「現代の国際金融構造におけるロシア、中国、インド」として発表された。この他、7月27-31日にストックホルクで開催された「中東欧研究世界学会」(ICCEES)、8月26-28日にタルトゥで開催された「欧州比較経済体制学会大会」(EACES)、11月18-21日の「アメリカ・スラブ研究促進学会(AAASS)」(ロサンゼルス)に、それぞれ分担者、協力者を派遣し報告・討論を行った。これらによって、我々の問題意識を国際的な研究コミュニティーに発信し、上記のような我々の議論の枠組みに対する国際的な注目も得ることができた。以上とは別に、データベース構築、国内研究会、班員の現地調査(ロシア、中国、ロシア)を通じて班員の具体的な研究の成果を共有化することができた。なお、領域研究内の他の研究班との共同研究の一環として12月13日に第2班との合同研究会を大阪で開催した。また、本プロジェクトの費用で雇用されている学術研究員(プロジェクト研究員)およびその他の若手研究者の研究発表の機会をできるだけ多く設定して、当該分野における若手研究者の育成を図った。
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Research Products
(38 results)