2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Comparative Research on Major Regional Powers in Eurasia |
Project/Area Number |
20101005
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宇山 智彦 Hokkaido University, スラブ研究センター, 教授 (40281852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋田 茂 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10175789)
山室 信一 京都大学, 人文科学研究科, 教授 (10114703)
川島 真 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (90301861)
守川 知子 北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (00431297)
池田 嘉郎 新潟国際情報大学, 情報文化学部, 講師 (80449420)
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Keywords | 比較史 / 東洋史 / 西洋史 |
Research Abstract |
本年度は、いくつかの具体的なテーマに沿って比較帝国論の議論を行った。まず、アジア世界史学会第1回国際会議(大阪、2009年5月29-31日)に参加し、"Empire in Modernity : A Comparative Perspective"をテーマとして、国民意識の形成や植民地統治の観点から中国(清朝と中華民国)、ロシア領中央アジア、英領インドの比較を行った。また学術領域研究第2回全体集会(札幌、2009年7月11日)を当班が中心となって企画し、ジェンダー論と歴史認識を軸とする比較を行った。第5班と合同の国際ワークショップ「イスラームと帝国」(大阪、2010年1月23-24日)では、諸帝国におけるムスリムの国家意識、教育改革、国境を越えた移動などを比較した。また国際ワークショップ「アジアの新国際秩序と地域大国-1950-60年代-」(東京、2010年3月8-9日)では、帝国崩壊後の世界的な脱植民地化の中で、ソ連、中国、インドが大国として存在感を発揮していく過程を比較した。そのほか、ロシア帝国周辺における近代国際秩序の成立や人と物の移動、国民帝国論・共和制帝国論、「アメリカ帝国」論などについて研究会を行った。これらを通して、さまざまな帝国・地域に関する知識をメンバーが共有すると共に、比較のための方法論と、それを具体的な事例に応用するための手法に関する議論を深めることができた。 海外での研究・調査としては、守川知子がグルジアとアルメニアで、黛秋津(プロジェクト研究員)がルーマニアとトルコで資料調査を行い、また宇山智彦がインドで学会発表を行うなどした。
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Research Products
(32 results)
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[Book] 日台関係史2009
Author(s)
川島真, 清水麗, 松田康博, 楊永明
Total Pages
261+xxiii
Publisher
東京大学出版会
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