2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Comparative Research on Major Regional Powers in Eurasia |
Project/Area Number |
20101005
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宇山 智彦 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (40281852)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋田 茂 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10175789)
山室 信一 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (10114703)
川島 真 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (90301861)
守川 知子 北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (00431297)
池田 嘉郎 東京理科大学, 理学部, 准教授 (80449420)
|
Keywords | 比較史 / 東洋史 / 西洋史 |
Research Abstract |
前年度までの作業でさまざまな帝国・地域についての知識をメンバーの間で共有したのを受けて、当該年度は方法論的な議論をしたうえで、具体的なテーマに沿って研究を深めることに力を入れた。まず2010年4月24日の研究会「比較帝国論の方法を考える」では、班内外の論客を集めて、イギリス帝国史、ロシア帝国史、脱植民地史などの立場から、中心-周縁関係や国際関係、越境的現象などの比較の方法を議論した。7月10日の研究会では、イギリスの気鋭の比較史研究者アレクサンダー・モリソン氏を招き、イギリスの第一次アフガン戦争とロシア帝国のヒヴァ遠征の失敗例から両帝国エリートの思考様式を比較する報告を聞いた。10月29日の日本国際政治学会大会では部会「地域からの帝国論:比較史と現在」を企画し、中国、中央アジア、シオニズムを例に、帝国間競争が諸地域における主権概念や統治、民族運動のあり方に与えた影響を議論した。2011年1月22日の研究会「帝国へのまなざし」では、イラン、シャム、清朝の国王や官僚がヨーロッパの帝国をどう見ていたかを、旅行記を使って検討した。このほか、帝国統治における現地協力者の役割などについても議論を深めた。これらの作業・議論を通して、中心-周縁関係と国際関係の両方の視点から、ユーラシアの諸帝国や帝国崩壊後の展開の共通性と相違について認識を深めることができた。 班員の研究成果は、国際中東欧研究協議会(ICCEES)世界大会、アメリカ歴史家協会(OAH)大会など国内外の学会でも発表した。また、英国図書館などで資料調査を行った。
|
Research Products
(41 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 外務部的成立過程2010
Author(s)
川島真
Organizer
第三届近代中外関係史国際学術研討会
Place of Presentation
中国社会科学院近代史研究所、北京・中国
Year and Date
20100811-20100813
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-