2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Research on the Emergence of Hierarchical Structure of Matter by Bridging Particle, Nuclear and Astrophysics in Computational Science |
Project/Area Number |
20105003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
初田 哲男 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 客員教授 (20192700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
肥山 詠美子 独立行政法人理化学研究所, 仁科加速器研究センター, 准主任研究員 (10311359)
大塚 孝治 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20201379)
中村 純 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 教授 (30130876)
青木 慎也 筑波大学, 数理物質科学研究科(系), 教授 (30192454)
中務 孝 独立行政法人理化学研究所, 仁科加速器研究センター, 准主任研究員 (40333786)
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Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 格子QCD / 核力 / 高密度物質 / ハイパー核 / 原子核構造 / 密度汎関数法 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、各研究テーマについて以下のような進展があった。 1.格子QCDによる核力研究では、虚時間方向の基底状態飽和に到達せずとも核力ポテンシャルを構築できる新しい方法を開発し実装した。これにより、核力ポテンシャルの中距離・遠距離での振る舞いが著しく改善された。さらに、核力の中心力とテンソル力だけでなく、スピン軌道力を導出することに初めて成功した。ハイペロン力については、SU(3)極限でのハイペロン相互作用の精密化、SU(3)の破れを考慮した計算の進展があった。多体力については、計算時間を大幅に短縮できる統一縮約法を開発し実装した。また、中間子ーバリオン散乱、中間子ー中間子散乱への拡張を行った。 2.少数粒子系厳密計算については、ガウス基底展開法の開発を進め、任意の相互作用を持ちチャンネル結合する5体系厳密計算を可能にした。 この手法は、束縛状態、連続状態、共鳴状態も同じ枠組みで扱えるという利点もある。 3.モンテカルロ殻模型を用いた原子核構造計算では、アルゴリズムの改良による一桁近い計算量の縮減に加えて、物理量の正確な評価を可能にするエネルギー揺らぎを用いた新たな外挿法を開発し有効性を確かめた。これらの手法を用いて、軽い核のコア無し殻模型計算や中重核の殻模型計算を実行した。 4.密度汎関数法計算では、静的密度汎関数法計算、時間依存密度汎関数法計算と線形応答、線形応答領域を超える時間依存計算、などを可能にする新たな計算コードを開発した。 5.高密度QCD計算においては、昨年度までに導出したフュガシティ展開公式を応用し、有限化学ポテンシャルがあるゲージ理論におけるリー=ヤンのゼロ点分布とその振る舞いを詳細に解析した。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(27 results)